あなたは英語が話せますか?
YESという文字を見てイエスと発音できると思います。
日本人、アメリカ人を問わず、古くから誰もが同じようにイエスと発音するのを知っているからイエスと言えるのです。
では、忠臣蔵という文字をアメリカ人に読んでもらってください。
読めないと思います。日本の若者にも試してみてください。
読める人と、そうでない人がいると思います。
なぜ読めないのでしょうか?
彼らは、忠臣蔵をちゅうしんぐらと読む事実に立ち会っていないからです。
つまり知らないからです。頭の良い悪いではなく認識したことがないのです。
幸福と成功を体現する人は、事実を五感を通して認識済みなのです。
幸福と成功を引き寄せる会社には、五感に変わる風土が機能しています。
つまりお金を稼ぐ方法をあり方として、認識しているのです。
幸福な家庭を築く方法をあり方として、認識しているのです。
人から好かれる方法をあり方として、認識しているのです。
効果的な時間管理をする方法をあり方として、認識しているのです。
方法はやり方ですが、あり方は生き方つまり人そのものです。
やり方は知識であり、技術です。
生き方、人そのものは考え方、価値観の前提になるものです。
つまり図にするとこういう形になります。
 
人そのものが歪んでいたら、考え方・価値観もそのようになります。
ここまでは見えないのです。
つまり他者には認識できない。せいぜいその人の片鱗に触れるだけです。
だから成功する人とそうでない人の違いが認識できないのです。
成功する人とそうでない人の違いは、見た目にはほとんど違いがありません。
何だ自分と同じじゃないか。それなら自分だってできるはずだ。
必ずそう感じます。そこからの判断が成功する人とそうでない人では違うのです。
在り方が違うので、選択も、行動も違ってくるのです。
ある会社では、知識・技術のことになるとみんな熱心です。
ところが、考え方や価値観の話になると退屈そうで弾みません。
知識・技術はタメになるが、考え方や価値観は犬も食わない話のように感じるのです。
どうしてか分かりますか?これこそが人間力の限界なのです。
本当の意味で自分に関心がないのです。
あなたはそんなことがないですか?
あなたの会社ではそんなことはないですか?
幸福と成功を体現する人には共通して実行している3つのルールと呼ぶべきパターンがあります。
原理原則をひも解いて行くと、はっきりと事実が見えてきます。
成功者とそうでない人の違いが見えるのです。
幸福と成功を体現する人は、まず人間力の点で優れています。
これが一番目にあります。
人間力とはなんのことだと思いますか?
ライフスキルのことですが、もう少し具体的に言うと
他者には見えないあり方と考え方・価値観のことです。
つまり自分はどんな人間なのかという問題です。
パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などを革命的にもしくは劇的に変化させること。パラダイムチェンジとも言います。
同じことは個人にも言えますが、ほとんどの人は自分では起こせません。なぜなら正しいと思い込んでいるので変えることができないのです。それを注意されても変えられません。自分では正しいと思い込んでいるからです。
その証拠に本を読んでもセミナーに参加して、共感や刺激があっても結局は変われないことが証明しています。当たり前です。どれほど刺激を受けても、共感しても、自分が正しいと無意識に信じているからです。
フィギュアスケート選手、安藤美姫さんが来季限りで現役引退を発表しニュースになりました。理由は指導者(コーチ)不在による調整不足です。
2011年の世界選手権後にロシア人コーチ、ニコライ・モロゾフ氏との師弟関係を解消した後、ふさわしいコーチが見つからず調整が思うように進まないというのが理由です。ところで、ニコライ・モロゾフ氏は 安藤美姫さんよりフィギュアスケートが上手いのでしょうか?
昔、世界のホームラン新記録を出した巨人軍の王選手には荒川コーチがいました。荒川コーチは現役時代、王選手より、優れた記録を残したのでしょうか?明らかに選手としては格下です。なのになぜコーチできるのでしょう?選手の「正しい」は「能力の限界」なのです。選手は自分のしていることは正しいと考えています。自分で疑問を持っても見えなくなります。これを「透明化」と言います。自分のことなので見えないのです。
つまり正しいという判断が間違っているのです。そこでコーチが必要になります。コーチは主観と客観をミックスした目線で、正しいに潜んでいる間違いを見抜き、改善策を提案するのです。その結果、荒川コーチは「フラミンゴ打法」を編み出しました。王選手はそれを受け入れ、二人三脚の猛練習で「フラミンゴ打法」の完成をめざしました。
プレイヤーとコーチの関係はみんなそうです。見抜き、提案する。受け入れ、練習で完成を目指す。このプロセスのどれかにでも破綻があると、パラダイムシフトは起こりません。つまり正しいと思い込んでいる間違いがそのまま続き改善はできなくなります。
これを会社レベルで起こるとどうなるでしょう?会社は沈みます。業界にあてはめたらどうなるでしょう?その業界は沈みます。どの業界にも成功事例に右に倣えが目立ちます。自分が正しいと思い込んでいることを疑わない人たちが多い業界ほど発展はできません。実績があると保証されていると信じているからです。
つまりリーダー不在の冒険を好まないフォロワーの多い世界では起こりやすい現象です。
フォロワーはリーダーが必要とする厳しいライフスキルが必要ではありません。本当が必要ですが、厳しさは自分の否定感を強めるだけなので嫌うのです。安易な在り方を求めます。Be(存在の在り方)が、どうしてもリーダーのようになれないのです。人間力の限界です。人間力の限界については別のところで説明します。
安心を好み、変化と冒険を好まないフォロワーと違い、リーダーならどうするでしょう?高い志のもとに、少々の危険は恐れず、前例のないこと、人に嫌われることでも、理念の実現のために挑戦していきます。
言い換えると強いリーダーのいる組織は強いということです。つまり強いリーダーとは、創造性が豊かで、自分はいま現在より、より良く変われると自分を信頼し、自己否定しながらもっとよくなりたい、もっと強くなりたいと歩みを止めない人なのです。その前提が「謙虚」なのです。謙虚でなければ他者の意見を傾聴できません。どんな業界でも一流プレイヤーが人間的にも素晴らしい資質「人間力」を持っていると言われる由縁です。
楽とか簡単の言葉に騙されない堅実さ、困難、ストレスをバネに成長できる人がリーダーの資質を持った人です。楽とか簡単に踊らされ、イージーを好む人がフォロワーです。フォロワーが多い業界で勝ち抜くことは想像以上に簡単です。但しフォロワーたちの真似をしないことが条件ですが。
禅の言葉「行住坐臥」・・・・「きようじゅうざが」と読みます。行く、止まる、座る、横になる。日常の行為を表しています。どんなときにもどんな場所でも、自分の立ち振る舞いに気をつけなさいという意味が込められています。誰も見てないからいい、誰も文句は言わないだろう。このような気持ちがあると、その習慣が態度、振る舞いに出るものです。
現代のファッションはルーズで楽で荒々しい印象のものが好まれます。デザイナーやファション会社が仕掛けた売るための作戦にまんまと乗って、つまりフォロワーに甘んじて、心まで雑になっています。信号無視、ルール無視がともすれば利口なように勘違いされています。このような人の中からリーダーは出て来ないのはすでに明らかです。何が正しいか間違いか、その吟味することもなく、商業ペースを疑いもなく受け入れてイージーに暮らすさまには、困難、ストレスをバネに成長できるリーダーの資質を持った人が輩出されることもないでしょう。
「行住坐臥」人が見ていてもいなくても、自分を律して裏表のない美しい立ち振る舞いを心がけたいものです。パラダイムシフト、つまり自分に革命を起こすことから始めるのです。
「行住坐臥」人が見ていてもいなくても、自分を律して裏表のない美しい立ち振る舞いを心がけたいものです。パラダイムシフト、つまり自分に革命を起こすことから始めるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿