2016年9月15日木曜日

2016年4月8日金曜日

擔枷帯鎖〜0を1にするより、10を100にする方が簡単な真実




擔枷帯鎖(たんかたいさ)

枷や鎖によって、がんじがらめになってしまった様子を表す語。ありとあらゆる煩悩や妄想、そしてそれに伴う不安や苦痛によって縛り付けられ、自らを苦しみの淵に追いやる凡夫の姿を表している言葉です。

煩悩妄想に縛られた凡夫の姿を表していますが、この状態では客観的に見ることができなくなります。

物事が俯瞰できないと偏った考えでしか考えられないので、貧すれば鈍することになりますます混迷を深めてしまいます。

起業して3年以内にクローズする会社が圧倒的に多い事実をどう考えますか?

どんなビジネスでもそうですが、たとえば10を100にする事は簡単ではありません。

しかし、0を1にする方にする方が10を100にするより難しいのです。それがどんなビジネスにも共通する障壁です。

つまり100を1000にすることは簡単なのです。

0を1にするより、10を100にする方が簡単で、100を1000にすることはもっと簡単なのです。

この本当を誤認していると、とんでもない迷路に入り込みます。
だからくじけて意欲を失うというのは最悪の状態ということになります。


そのひとつの理由は、

収入がない段階では、全て自分でやらなければならないので、本当にしなければならないことに集中できないからです。裏返せば、売り上げが増えるほど他人任せにすることで、それぞれが集中しやすくなるので成果があがるということです。繰り返すことが増えるので単純化され技能もアップします。

この事実は、ほとんどの人が、実がなる前に挫折してしまう人が多いということを表しています。正しい方法を身に付ければ、誰にでも実をつけることはできます。

それには、0を1にするより、10を100にする方が簡単で、100を1000にすることはもっと簡単だという事実を素直に謙虚に受け入れることが重要なのです。

しかし、全くの素人がゼロから始めて、半年後や1年後に100の収入を達成したという人も世の中には結構いますが、こういった人たちは特殊なケースなので、自分でも実現できると思わない方が良いでしょう。

では、どうするかというと、正しい方法を身に付ければ、誰にでも実をつけることはできるという真実に目を向けて、まず0を10にする努力をコツコツ続けることです。

成功するために最も重要な事が「継続」です。続けなければ成功は見えて来ません。逆に続けていれば誰にでもチャンスがあるのがビジネスです。

そのキーワードは「正しい方法で実行すれば、誰にでも実をつけることはできる」ということです。



二つ目の理由

0を1にできないのに、10を100にする方が簡単というのは、
ドラム缶を起こすのにコツを知っていれば力はいらないという事実の発展でしかないということです。

コツを知らない人は、全身の力を使いますが、コツを知っている人は指一本でも起こせます。

コツとは、正しいやり方を実行していることに他なりません。
つまり間違った質問をして正しい答えをしていると、正しい方法は永遠に見つからないのですが、答えを間違っていないので、間違いだと思わないのです。そのため迷路に入り込んでしまい、さっぱりわからないということになります。

しかし、考えてみてください。
「本当は福岡に行きたいのに、札幌に行きたいけどどうしたら行ける?」と質問して、答えが正解である限り、永遠に福岡には行けません。


間違いがどこで起こっているかを知るヒントが業績なのです。つまり正しい方法をとっていないと、業績は芳しくないのです。



2016年2月24日水曜日

非思量〜決めない決心をいますぐ放棄する


禅の言葉に「非思量(ひしりょう)」があります。
唐の禅僧薬山惟儼(いげん)が、座禅の際の心の在り方について問われた際に答えられたお言葉です。
非思量」とは「無念無想。あらゆる雑念がなくなって心が澄み切っている状態」をいいます。思考を突き抜けた心の在り方、つまりあるがままの世界をただあるがままにありがたいと受け取るという言い方もできます。

非思量〜あるがままであればいいものを逃げて回って複雑にするので簡単なことが複雑になり、複雑になるほど悩み、また逃げ回る。どうもない世界を混乱させているのは、あるがままから逃げるからなのです。

決めない決心をいますぐ放棄する


「会議、ミーティングする目的のひとつに「決める」があります。見た目はそのように映っても、実際には『「決めない」ことを決める』を議論していることが少なくありません。

さらに会議で決めたといういい方で責任の所在を会議に持って行こうとする人がいます。
会議は場であり、ひとこともしゃべりません。靴で踏みつけられて、口も手足も動かせないことをいいことに責任の所在を全部「会議」のせいにされたらたまったものではありません。

「決める」とは課題が何であれ「やり遂げることを決心する」に他なりません。どんな場合でも目的はそこにあります。ですからやり遂げられた日から逆算してマイルストーンを決定しなければなりません。

当然マイルストーンにはその行程間の目標とやり方がなければいけません。しかしそこまで決めることは難易度が高いので、大まかなPlanはリーダーの頭の中に漠然とあればOKです。

この大まかなPlanとは、経験上、人の心のノセていくPlanが一番大切だと思います。ノリが悪いと結果も悪い。仕事は人間がしているものなので、「ノリ」が一番重要だと言えます。

つまり会議、ミーティングする目的は、

  • 「やり遂げることを決心する」
  • 「快活なノリの良さを生み出す」
  • 「マイルストーンを作成する」

にあります。

どんなプロジェクトでも、この3つが揃わないと失敗します。
「やれる!」という実感を体感することが決め手です。


「やれる!」という実感を得る機会を見いだせないまま、ダラダラ進行して失墜してしまうからです。その原因が決めないままダラダラ繰り返す会議、ミーティングというやっているように見えてしまう嘘があります。

決めないままダラダラ繰り返す理由は、参加者が「決めない決心」をしているからです。
「勇気の不足」と「やり方がわからない」からですが、やり方はやり始めないとわからないからです。

自分は勇気の不足という問題を解決するために、「日本一、ありがとうが多い会社」を作りましょう」と提案しました。受け入れてもらえたのは、いいものの、返ってきた言葉は案の定「ありがとうをカウントしておくのは難しい」でした。
自分も提案する前にそう思いましたが、どうしてもやりたいので、カウントできる方法を考えました。「ありがとう」と声をかける者が意識しておけばオッケーとひらめきました。

それならできるだろう、それさえできたら、「日本一、ありがとうが多い会社」は作れたのも同然だと思いました。
「自分は今日、これだけのありがとうを言ったけど、君は今日何回言われた?」と繰り返し聞くと、尋ねられた人も意識しだします。

ここまで説明すると、早速「ありがとう」が返ってきました。いい兆しです。
「ありがとう」と胸でつぶやきました。

こうして、意識が強まれば、仕掛けた側は「やれる!」と感じて、意欲的になれます。自然と広がります。漠然としているがイメージは明確にできるので、マイルストーンごとの打ち手でぐんぐん押し上げることができます。

最初は本部の人だけだったことが、ステークホルダー全員を巻き込んで、最終的には全社的なコミュニケーションの質のレベルアップをやり遂げることができます。


  • どうしてもやりたければ、やり方はひらめく。
  • 仕掛けた側が「やれる!」と感じたら、意欲が湧く
  • 意欲が湧けば結果が出る作戦を立てて実行するようになる
  • 実行することで、どうしてもやり遂げたい思いが強くなり、
  • PDCAが動きだす
  • PDCAが動けばやり遂げられる

PDCAの書物が少ないのは説明するようなものではないからです。
PDCAは動物の本能です。
それがあるから多くの動物が生き続けてこられたのです。

生き続けるためにPDCAをネガティブに使っている人がいます。こういう人が存在するので会社は困るのですが、バカでも本能は壊れていないということでとりあえず安心しましょう。
しかし放置するわけにはいきません。

正常な状態にしてあげましょう。そのキーワードが「信頼」で、具体的には「ありがとう」なのです。ありがとうは信頼の使者です。

倒産する会社は、会議、ミーティングが増えていきます。売掛金を回収できない憂き目に数回会っているので、肌で実感していきます。

資料を見て、口ではやり遂げることを誓い合うのですが、実際には「変えられないことを決心」しているのです。なぜでしょう?会議で「自分には無理だ、自分にはできない、自分は変われない」ことを決心しているだけなのです。

変わる気があるなら行動で示すしかありません。行動で示すといってもやってるフリでは「変えられない決心」を実行しているだけなので、それなら寝てる方がマシなのです。「やり遂げることを決心」をいますぐ行動する以外に方法はないのです。

ところが勇気が足りないので、「やり遂げることを決心」をいますぐ行動する能力を使えないのです。

正直になる大切さがここにあります。自分に嘘をつかないようにするしか手がないのです。ところが正直になった後の周囲の対応が怖いので、わかっていてもできないのです。
だれだってありのままの自分を受け入れてもらえたら楽です。望むところです。
しかし「君の意見を自由に思うがままにいってごらんなさい」に乗ったために窓際に行った人は少なくありませんからね(笑)

大事なことがひとつありますね。「信頼」です。
信用は条件づきですが、信用は無条件です。
だから褒めて育てるはダメなのです。

対等を風土で感じてもらえるようにしないと信用は根付かない。
信用が根付かないと勇気の不足がことあるごとについて回り、組織を痛めつけます。
「決めない」ことを決める』を議論する会議はムダではなく災いを引き寄せます。
「変わらない決心」を確かめ合う会議はムダではなく災いを引き寄せます。

決めない決心はいますぐ放棄しましょう。

  • 「やり遂げることを決心する」
  • 「快活なノリの良さを生み出す」
  • 「マイルストーンを作成する」

この3つのはじまりは、ひとりの人間からしか生まれません。ノリの良さを生み出せなくなる会議には戒厳令です。

2016年2月23日火曜日

山色渓声古今無し〜あるがままに日本一、正直な会社になろう



自分が大好きな宇治黄檗山萬福寺の禅語です。

山色渓声古今無し

山の色も谷の声も古来変わらないの意味。
山々の姿も谷のせせらぎも全てありのままの姿であって、そのままが仏の姿でもあり、仏の声でもあると。ありのままでいいのです。飾らず嘘をつかず、ありのままの自分を受け入れるから本来の能力が戻ってきて、貢献できるようになり、勇気が戻ってきます。


人はみな、本来、自由で無邪気な子ども。これがありのままの姿です。
真剣になるから軽くなる、かるいに通じる言葉です。


日本一、正直な会社になろう(ガラス張りの会社になろう)

その他のお題
決めない決心をいますぐ放棄しろ
真面目な嘘つきをいますぐやめろ
いまのままでいいことなんかなにひとつない
いまのままでいいという決心を捨てろ
時間がない、金がない、物がない、一切の言い訳をするな
やり方はやればわかる、やらない者にやり方はわからない
PLANを作れ、つまり決めろ
失敗を恐れて決めないを選択するな
真剣になれば軽くなる
PLAN~DO~CHECK~ACTIONを高速回転させろ
P~D~C~Aの達人にはバカしかなれない
正直になると人が育つ


前回、負の円環構造を生み出しているのは「勇気の不足」であり、共同体に貢献ができるようになるので、勇気を出てきて能力が取り戻せるとお話しました。

それができれば、自分を受け入れることができるので、「働きがい」が起こり、仕組みが機能しているかマネジメントすれば、組織は自動操縦できるようになります。自動操縦できるようになると、その分、身軽になるので、いままで傾けていた労力を他のことに使えるようになるので、飛躍的に発展する軌道が目の前に見えてきます。
長いトンネルの向こうに光がさした状態になります。

では、今度はトンネルの向こう側から見てみましょう。

一番最初の課題は「勇気の不足」でした。
勇気が不足していると、なにが障害として立ちはだかるのでしょう。決められないから、指示待ちが習慣になります。習慣になっていると、「そこに問題がある」ことすら気づかなくなります。これは共同体の重大な障害になりますが、これが意図的に作られたとは誰も思わないのが最大最悪の障害になるということです。

決められないとは、マネジメントの生命線であるPDCAが回せなくなるということです。それでは誰が組織を動かすかというと最高責任者であるトップしかいなくなります。面倒なことは人に任せよう、任すからうまくいく、働きがいも生まれるという普遍的な課題は破綻してしまいます。この課題の破綻は組織の崩壊を意味します。マネジメントができない組織は破綻するしかありません。

決めない習慣はマネジメントの放棄です。決めなければ失敗はありません。しかしそれこそが最大の失敗だと前回の最後にお伝えした通りです。

なぜ、決めないのでしょう?決めない決心をしているからです。あなたは知らないかもしれないけど、それは鉄の壁のような決心です。この壁のおかげで、自分は失敗しません。しかしそれこそが最大の失敗なのです。
鉄の壁のような決心をするなら、やり遂げるという鉄の壁を作った方がいいと思いませんか?

ところがここにも大きなトリックが潜んでいます。願望だけを言うので、決めていないとは思わないですむトリックです。たとえば収益アップだとか、人が働きがいを感じる職場にしたいとかです。

願望はPLANではありません。決めたことでもありません。こうなればいいなと言っただけです。だから「願望」といいます。

決めるとはDOできるように詳細をPLANすることです。行為が起こらないPLANなどあり得ません。

行為(DO)が起こらないと誰にも貢献できません。会社にはステークホルダーが必ず存在します。この人たちの心を動かさないと貢献できません。誰からも、どこからも「ありがとう」の言葉を発することができません。

収益は願望ですが、結果にするには、行為(DO)が必要です。
願望にマッチした結果にするには、相応の行為(DO)が必要であり、そのために相応のPLANが必要です。

でも相応のPLANをつくるのは難しい。そんなこと誰でも知っています。だから世界中でPDCA、PDCAだと言ってるのです。あなたは世界を敵に回してでも、PLANもなしに成功させようというのか?宝くじだって熟練者はPLANを立てて買うのです。

もし、PLANがなければPDCAは機能させようがありません。漂流会社になってしまいます。

日本一、正直な会社になりましょう。

勇気が不足していること。
やり方がわからないこと。

この2つを嘘で覆い隠すのではなく、正直に認めましょう。
あなたがいますぐ認めないと、あなた同様に、あなた以上に、嘘で覆い隠している仲間を救うことはできないのです。負の円環構造がひとりひとりの胸に強固に宿り、組織に宿り、ステークホルダー、さらに地球を蝕みます。

「仲間を救う」これこそがあなたにできる最大の貢献です。

あなたは勇気が不足していることを隠すために、嘘という鉄仮面でできる限りの言い訳をまず自分に用意して、「やり遂げよう」という決心も「PLAN」という決心も、つまりマネジメントを放棄しているのです。「変わらない決心」を今日いますぐ放棄してください。
その証として、あなたがいますぐ決めるべきことを期限を切って決めましょう。


PLANを立てたらPDCAが高速回転しているか、マネジメントしてください。そのインターバルを決めてください。1週間より3日は高速です。3日より1日は高速です。1日より半日は高速です。そのインターバルは業務内容で適性が決まりますので、よく鑑みて決定してください。通信は高速を競っている時代です。負けないでください。

2016年2月22日月曜日

清風払明月~ありがとうが一番多い会社

清風払明月(せいふうめいげつをはらう)

美しく輝く月はそれだけで美しいという意味です。人も同じ、その存在するだけで美しい、あなたがいてくれてありがとう。すべてはその気持ちから始まります。その気があれば、地域で光る、なにかで一番になれる会社になることは決して難しいことではありません。




まず地域でなにか一番の会社をめざしましょう


共同体(会社)への貢献度の高さを自身が実感することで、自分への自信と勇気が高まり、意欲になります。貢献は褒められることではなく、「ありがとう」によって実感できます。

よく「褒めて育てる」と言われますが、実はこれほど人を軽視した考え方もないのです。
褒められるほど自分には価値がないと言われているのと同じなのです。

私たちは「能力」を問題視しますが、スポーツのような特殊とも呼べるような場合を除けば、ほとんどの場合、能力は要求されません。ほとんどの場合、少し磨けば光るもので、トライ&エラーつまりPDCAの高速回転で輝いてきます。

むしろ問題は「勇気の足りなさ」なのです。
勇気の足りなさは、能力を使わないことでますます不足になってしまいます。その原因は自意識過剰になってしまい、対象に対して打ち込むことを避けてしまうことにあります。

対象に対して打ち込まないと、能力の不足が起こるのは当然の結果ですが、これを本人が一番よく認識するので、ますます自意識過剰になり、対象に取り組むことを避けようとします。こうして負の循環が起こり、勇気がどんどん不足し、それを隠すために、弱い犬ほどよく吠えるようなことになり、最終的には使いものにならなくなります。

この悪魔のような円循環を避ける方法が、あまりに簡単すぎて拍子抜けするようですが、「ありがとう」なのです。大したことでなくても「ありがとう」というには材料が必要です。

こんなこと当たり前だろうというようなことでもいいので「ありがとう」を増やすとしても、プロセスを見ていないと「ありがとう」をいう機会を発見できなくなります。結果は経営に携わっていたら誰でもわかります。しかしプロセスは目を凝らしていないと発見できないものです。その点。留意して取り組むようにしましょう。

働く人々を行為(DO)で評価する習慣がついています。無意識でも、永年、そのように教わってきました。しかしこのやり方は現代では通用しません。

ずっと言い続けているように、BE、つまり存在のあり方で注目しましょう。存在のあり方もどんどん落としていくと、「あなたがいてくれてありがたい」になってしまいます。

こんな考え方で会社はうまく経営できるのかと心配になりますが、お客様に置き換えたらどうでしょう?たとえ1個しか買わないお客様であっても、「あなたがいてくれてありがたい」になりはしないでしょうか?価格競争の本質はそこにありますが、本質が見失われているので、不毛の競争に陥ってしまうのです。


もし1個しか買えないお客様であっても、「あなたがいてくれてありがたい」という気持ちが通じていれば、100個買える状態になったときには買っていただけるのではないでしょうか?

これを従業員に置き換えたらどうでしょう?いまは勇気がないので能力も発揮できないため生産性は低い状態であっても、貢献を認められて「ありがとう」と言われると勇気が湧いてきて能力も発揮されるようになると加速度的に生産性もあがります。

そこで課題になるのが「能力アップ」です。これにはサポートが必要ですが、サポートとはどういう意味でしょうか?サポートとは応援、援助、励ましであり、これは知識や技量に対して行われるものではなく、人そのものに行われるものです。

つまり知識の上積みではなく、失った能力を取り戻させることに主体を置くのがサポートなのです。すると自然に能力を取り戻し、アップに自ら躍起となって動いてくれます。主体性を取り戻せば「やる気」は戻ってきます。

どこで失ったのかは個人の生育の歴史を紐解かないとわかりませんが、会社的にはそこまで踏み込むことは困難なので、もっとも身近なレベルで取り組むのが最適です。それが私が提案するプロジェクトです。名前はなんでもいいです。

まず地域でなにかで一番の会社をめざしましょう。


課題はなんでもいいのです。どうせすぐに達成できませんので、段階的に改善していけばいいのです。
最大の問題は決めないことです。決めて取り組まないと失敗はないように見えますが、それが取り返しのつかない最大の失敗なのです。いつまでも負の循環をぐるぐる回してしまうことになるからです。


2016年2月5日金曜日

結果自然成〜他人まかせにするから儲かる

面倒臭いことは他人にやってもらえ、
他人を使うから成功する
働きがいのある会社とは、
他人任せにするから儲かる会社のこと。



禅語に「結果自然成」があります。
けっかじねんになる」と読みます。

意味は「やれるだけのことを精一杯やったら、あとは自然に果実が実るのを待てばいい」ということです。

多くの人が間違うのは、誰でもできるはずの「やれるだけ」の「やる」ことの手順を間違うからです。


そのためには、どうすれば他人が躍起になってがんばるか、を考えて実行することが欠かせません。

躍起になるか、いやいやするか、その違いはなんでしょう?

やりがい(働きがい)があるからです。

働きやすいということとは、全然違うことがわかっていただけると思います。

働きやすいから、躍起になることはありませんね。

やりがいは、どうして起こるのでしょう。

自分を認めてもらえる(肯定される)からです。

人の人間関係の仕方には4種類あります。
あるいは人の人間関係の構えには4種類あります。

  • 自分はOK、あなたもOK。
  • 自分はOK、あなたはNO。
  • 自分はNO、あなたはOK。
  • 自分はNO、あなたもNO。

このうち、「自分はOK、あなたもOK。」の構えをされている方は、少ないです。
そういう方に会うと分かりますが、とっても爽やかな関係が持てます。否定されないからです。

しかし、「自分はNO、あなたもNO。」の構えをしている人は、それが分かりません。自滅しているからです。はっきりいって、とっても面倒くさい人です。否定していないのに勝手に否定されていると思うからです。

では、どうして4種類の構えができるのでしょう。

主に成育期の体験による成育期の決断によります。

私たちは人生の決断は、青年期あるいは成人期に行われていると思いますが、実際には5歳までに行われているのです。

ほとんどの方がしている青年期あるいは成人期に行われている決断は、5歳までに行われた決断の強化と考えるのが正しいと言えます。

だから「わかっているけどできない」という決まり文句でもわかるように、成人して知識をもっても変わることが難しいのです。

だから面倒臭いことは他人にやってもらわないとうまくいかないのです。他人を使うから成功するのです。他人任せにするからうまくいくのです。

しかし、自分が面倒くさいように、やはり他人も面倒くさいのです。

しかし、自分が変わるのは至難の技ですが、他人を変えるのは、思うほど難しくないのです。ここを勘違いしないでほしいのですが、自分を肯定することは難しいですが、他人を肯定するのは簡単だということです。そう思いませんか?

だからよく言われるのが「(自分を他人と)比較しない」ことです。

「自分はこんなものだから、他人のお世話になって助けてもらおう」という姿勢が大事なのです。

そうすると「ありがとう」「ありがたい」「おかげさまです」という気持ちが高まります。そうなるとどうすれば、やりがい(働きがい)を感じてもらえるかを真剣に考えるようになります。

やりがいは苦労するから感じます。苦労しないことに「やりがい」は感じません。

しかし苦労が見えすぎていると、逃げ出します。

「これくらいならできるだろう」と感じさせることが大事なのです。

自分は他人まかせにするのだから、これくらいのことは、真剣に考えてください。


自分も他人も「これくらいなら」から始まるということです。

2016年2月3日水曜日

「禅語」のていねいに学ぶ、最強テームの作り方



「禅語」ていねいな生き方の言葉とていねいな「マネジメント」


「禅語」には、悲しみや苦しみをやわらげ癒し、ひとが幸せに生きるために必要な基礎というべき在り方が凝縮されています。
それにしても人はなぜ苦しむのでしょう。いろいろ課題はありますが、その最大の要因は「人と人の関係性から生じる考えの相違」ではないでしょうか?
なぜ生じるのか、それはそれぞれの生い立ちの違いから生じているのです。同じ家庭で育っても、考えの違いは生じます。その原因は同じ家庭であっても、生育環境が違っているからです。人の心は流れる水のごとく、一秒たりとても同じではありません。
禅は、それを前提に、少しでも幸せに生きる考えを説いたものだと言えます。

ていねいな人間関係の典型として相性を考えてみましょう。


ベストな相性のカップル

では次にベストな相性を考えてみましょう。次のエゴグラムは相性グラムです。 




パートナーの組み合わせと考えてみましょう。

もし、この自我状態のように、夫に「厳格な父親の心」が高く、「従順な子どもの心」が高い人物の場合、遊び心が乏しい真面目で堅物という欠点を妻が「保護的な母親の心」がt高く「無邪気な子どもの心」が高いと、柔軟で調和のとれた関係性を築くことができます。

このようにパートナーの不足を補うことのできる関係は、公私問わず重要で、会社の上下関係の場合、「腹心の部下」として力を発揮することで、二人三脚で会社を牽引する原動力として力を発揮することができます。

これは親子関係においても言えることです。親子関係で難しいのは、夫婦の相性が良い場合には、子育てをうまくサポートできるのですが、相手の不足を補うことのできない夫婦の場合には、不足する自我が子どもに歪みを与えてしますことです。

たとえば両親共に「厳格な父親の心」「大人の心」が強いと、子どもは「無邪気な子どもの心」を抑圧してしまい「従順な子どもの心」が強くなり、意欲的な人生を過ごすことは難しくなる傾向があります。

同じことは会社の風土を育む上でも重要で、望むような風土を作り上げるには、戦略的に人の組み合わせができる「配慮」・・・つまり自分を知り、他者を人を知り、どのような会社にすることが持てる力を発揮できるか、十分、認識することが、とても大切だということです。

マネジメントは、もともと、できないことを(困難なこと)をやり遂げることです。それが人の力によるものであれば、できることしかしないというのであれば、最初からマネジメントを放棄しているのと同義語なのです。できないことをやれるようにするのがチームの組み方であり、チームワークなのです。

昔のようにモノが不足し、モノがあり、安ければ売れた。いいモノであれば売れたという時代ではないだけに、売る力がないと売れないのです。しかし人は完璧ではなく不完全なものです。不完全な人を組み合わせて少しでも完全に近づけていくのがマネジメントを楽にするコツなのです。

そのコツへの大きな道筋となるのが、相性グラムを使った、ベストなパートナーシップの開発です。




2016年1月19日火曜日

白馬入蘆花〜働きがいのある会社はひとりひとりのエゴグラムから




白馬入蘆花(はくばろかにいる)

白い蓮花(あしの花)が辺りいっぱいに咲いているところに白い馬が入ってしまったら、馬はどこにいるかわからなくなってしまいます。でも実際は、花々も馬も存在しているという禅語です。

雪だって同じです。雪景色を思い浮かべてみてください。雪原は白で同じにしか見えないかも知れませんが、よく見るとだって、ひとつひとつ違う形の結晶なのです。

これと同じように、同じ職場で同じ目的で働いていても、人はひとりひとり違います。
馬も花も雪も人間も、言われるとそうだと思いますが、常から意識しているかというと決してそうではないと言えるのではないでしょうか?

白馬入蘆花〜働きがいのある会社はひとりひとりのエゴグラムから始まるのです。



時代とともに変わる人々の価値観への変化に対応するべく、様々な会社で組織に従事する人たちの問題に対していろいろの施策が実施されています。
それは社会全体のなかで組織がどのような社会的機能をもたなければならないかという大きな課題の裏返しです。かってはあまり意識されなかった「働く人びとの幸福」をどのように考えるかが、いまでは組織の発展の核になっています。

「働きやすい会社」というのもあれば「働きがいのある会社」というのもありますが、意欲的な人が求めているのは後者で、顧客に支持される会社も後者だといえるでしょう。顧客にも組織にも貢献度が高いのが明らかだからです。

どちらにせよ、組織に要求されるのは職場のチームワーク機能をどのように発揮するか、働く人たちお互いが自分の役割を果たし、協力して、成果を最大限にするかは職場風土の成果によるものなのです。

自律的に自分を動かせる人が多いほど、活気ある風土は育まれ、高い成果を生みますが、働いている人が幸福を感じているからなのです。それは働く人びとが、その大半を職場で過ごしているからであり、一生の内のもっとも活気に満ちた働きざかりの時期を、会社や工場で過ごしていることと関係しています。ですから毎日が喜んで働けるようにするために「働きがいのある会社」は必須条件なのです。

そのために様々なプログラムの開発とメンタルケアが必要になりますが、自律性と職場風土。この二つの働きが、それぞれが十分にその機能を発揮しながら、全体として調和がたもたれていないと、どう願い思おうが、思うばかりでは、職場の運営はうまくゆかないものです。しかもこの二つの働きが、いろいろと複雑にからみあっている現実が、職場の実態なのです。

なぜなら職場で自分の役割や責任を果たすといっても、すべて人間と人間との交流のありかたに、深いかかわりあいをもっています。この点がとても重要なのです。

働く人びとは、職場という生活の場で上司、同僚、部下の人びとと、毎日、毎日接触し、交渉をもち、しかも「ふれあい」を求めています。経営者とて同じです。人間交流のなかで仕事をすすめています。人間と人間との相互作用を通して仕事をしているわけです。一方が作用すれば、相手からかならず反作用のあるのが、人間と人間との交流です。人間と人間とのかかわりをぬきにして仕事はすすみません。


この人間交流のありかたについて、その基本となるのがエゴグラムです。