2012年10月12日金曜日

忘筌/道具を使う本来の目的を忘れてはいけない




Facebookを始めソーシャルネットワークが人気です。その導入に躍起となっている会社は少なくありません。その一方でソーシャルネットワークを使って成功した事例は、人気ほど多くもありません。限られた資源で取り組んでいる企業活動ですから、自社の活動に適切でないなら、導入しないことも打ち手のひとつなのです。確かにソーシャルネットワークそのものは費用がかかりません。しかしランニングコストの点では相当なコストがかかっています。

忘筌」・・・・「ぼうせん」と読みます。「忘筌」は、「荘子」の「魚を得て筌を忘る」からの言葉で、筌とは魚を獲るための細長い籠のこと、魚を獲ったら道具はもう入らないということですが、忘筌(ぼうせん)の意味は道具を大切にするあまり道具を使って行う本来の目的を忘れてはいけないということです。

たとえば「成果主義」は目的・目標を達成するための道具です。その導入に失敗するのは、目標を達成するための準備がなされていないにもかかわらず、 成果主義 を導入すればなにかいいことが起こると盲目的に信じて導入するからです。これに限らず、目標を達成するために、いろんな活動が行われますが、やがて手段が目的化してしまい、肝心の目標が疎かになることは少なくありません。

さらに、目標を達成するのが仕事なのに、いつしか自分の誤った尊厳にこだわり部下の意見にも耳を貸さない、軽視するようなことも起こってきます。破綻している人の行為のあやまちが組織を破綻に向かわせます。

忘筌(ぼうせん)・・・忘れないようにしたい言葉です。

目標はトップがやりたいことを具体的に数字で表現したものです。
さて、目標の達成率はいかがですか?正常に機能している会社や店では、達成率が97%~103%程度ですが、あなたの場合はいかがですか?

目標の定義も会社によってさまざま、個人レベルになるとさらに様々なのが現実だと思います。

  • トップがやりたいことは「目的」です。
  • トップがやりたいことを実現するために、具体的に数字で表現したのが「目標」です。
  • 目標は、各部署の責任者によって、100%達成される性質のものです。
  • 目標は、100%に近ければい いというものではありません 。
  • 誤差許容範囲を定めてその範囲に到達するようにしましょう。
  • 誤差許容範囲は プラスマイナス3%が適切です。 
  • 目標は、複数事業所のある場合、通常は「本部」から、各部署の責任者に示されます。
  • 目標は、いかなる場合も、目標数値と期限で明示します。
  • 計画と混同されたりしますが、計画は目標を達成するための具体的な方法のことです。
  • 各部署の責任者は目標達成の計画を策定し、計画通りに実行します。
  • 計画は、計画通りに実行しますが、現実は刻々と変化するので、調整作業が必要です。
  • 調整作業こそ管理者の腕の見せ所です。

「只管打坐」って、ただ坐禅をしているということですが、前にも書きましたが、ただそこで坐禅していたらいいわけではありません。ちゃんと目標があって、無にならないといけません。無になるとは、ひたすら打ち込んでいる状態です。つまり無になれる目標をもたないと、「只管打坐」になりません。ところがそれをいやがる。ひたすらなんて、とんでもないと嫌う人がいます。

それでアレコレいろんなことに手を出して気を紛らわせるような生活を選んでいる。いまの人間がなんでおかしくなったかと言えば、煩悩にどっぷりつかって暮らすからです。苦しくなるのは当たり前です。

だからいい企業は、「吠える」かってアレン・ギンズバーグがやったような獰猛さで吠える。没頭する目標を用意して疾走することを選びます。

目標は計画ができた段階で、ほぼ達成できるものです。もちろん現実は諸事情があるので、思わぬ困難に出くわして苦戦を余儀なくされますが、そういう特殊な要因は別にすると、計画の段階で結果が予測されるものでないといけないのです。

計画立案能力と計画をヒヤリングするマネジメント能力が決め手になります。
予想外の出来事を処理するマネジャーのコントロール能力が現場力になる。

予想外の出来事を処理するマネジャーのコントロール能力を育てようとすると、前段階の計画立案能力がしっかりできていないといけません。どこまでが予想外なのか、その見極めもできないようでは、コントロール能力が育つはずもないからです。

日本で成果主義がうまくいかないのも、「目標」の理解ができていないからです。最初につまずいている。成果主義そのものに特効薬があるわけではなく、成果主義で成功するプロセスに力があるのです。つまり運用を間違えば役に立つこともなければ、台無しになるにがオチなのです。特に中小企業での失敗はひどいようです。

大企業は手続きで動く社会ですが、 中小企業はそうはいきません。大企業以上に人間力が重要な社会です。大企業の真似をしていたらとんでもないことになる場合が多いようです。

目標についても同じことが言えます。特に中小企業のトップや幹部はそういったことを大事にしないといけないです。中小企業って、親父の代に額に汗を流して死にものぐるいでのしあがってきた会社が少なくありません。その上に乗って、スマートな2世、3世が経営したときに、教育受けているのが、仇になって、大企業の発想で経営しだす。

するとつまずきが起こります。つまづき出したときに、ワンマンぶりだけ親の真似をする、たいてい親の特徴は強化されて継承するので、どうしょうもないワンマンになったりするので、ますます悪くなります。やること間違っているのに強引に押し通すようなことをします。

創業者である親父のワンマンは、命懸けで信じた道を突き進むためのワンマンなので意味がかなり違います。外面を継承せず、内面を継承すべきです。それにしても時代も違い、マネジメント、マーケティングも変化しています。現在も高度成長期をモデルにしていますが、バブル後は様変わりしています。

そういう状況でFacebookを始めソーシャルネットワークが人気です。注意すべきは「忘筌」つまりツールに使われない事です。昔と今は違います。外面を継承せず、内面を継承するようにしたいものです。することは変わっても、やるビジネスの魂は同じなのです。
ところが逆になっていて、することは同じ、ビジネスの魂が変わっているケースが少なくありません。注意したいことです。




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