2012年10月17日水曜日

行雲流水/マネジメントの真髄



 
禅でいう行雲流水こううんりゅうすい)とは、行く雲、流れる水の如く、悠々と自在に場所を変え、一処不住、無執着、自由に生きる姿のことです。禅の修行僧を雲水と呼びます。それがこの禅語が由来です。

マネジャーの役割も雲水に似ています。なにかに固執することなく雲や水のように、固定観念に縛られることなく清らかに自由自在に変化するのはマネジメントの真髄です。

マネジメントとは目的に到達するために、ルールを作り、実行するために変化に対応し続けることです。

大変と思わず変化に身を投じれば、自身もまた行く雲、流れる水の如く、自在になる、特にマネジャーの意識と態度が部下に与える影響は大きい。チーム全体が行雲流水となり、「行雲流水軍団」を夢見るのも楽しい。

マネジメントの5大原則(マネジメントの手段)
  • 調査と実験をくり返す
  • ルール(約束)を修正し続ける、朝令暮改は当たり前
  • 教え続ける
  • ルール(約束)通り行動する部下を評価する(他の要素での評価を優先しない)
  • ルール通りの作業の進め方を習慣にする
ようするにマネジメントとは、ルールを作って、継続することが前提です。ルールが必要になるのは、大抵の目標は達成するのに時間がかかるからです。気まぐれやその時々の思いつきでは、達成できません。どうすれば達成できるか、時間をかけて、ひねりだした道理にかなった方法を行動出来るまで浸透させる必要が生じます。


行動出来るまで浸透させる「ルール」とは、
  • 予め決めた方法を継続していかなければならない。
  • その継続するための方法がルール
  • ルールは継続するものだが、より効率を求めて変えていい。

つまり調査と実験によって、もっとも好ましいやり方を「ルール」として策定して、ルール通り実行できるように教え続けて、習慣化するように実行するものの、より良い結果を出すために、状況に応じて朝令暮改を行い、ルールを変えることをためらわない。
しかし、指示された者は混乱するので、かならず変更を伝えて、変更したことができるように教え続けます。これを日常的なものに浸透するには、評価もそれに準じたものでなければなりません。

計画がうまく進まないのは、このプロセスに間違いが起こるからです。間違いはあらゆる部分で起こる可能性があります。

現実に起こっているマネジメント5大原則の醜悪な実態の主なものに次のような問題があります。

  • 思い付きで「ルール」を策定する
  • 間違いを変えようとしない
  • 一度通達しただけで定着させようとしていない
  • 他の感情的な評価や結果(結果オーライ)を優先し、ルール通り作業をする者を低い評価する。
  • ルールを習慣にできないので、その都度、考えて行動するムダ、ムリ、ムラが発生する。
↑こんなことになる原因は、マネジメントとはなにか、基本的な理解ができていないからです。




マネジメントの実務上の定義

達成するべき数字とあるべきめざす状態の両方について目標と計画をたて、それを達成すること

運営上、よく誤解されることですが、変化を嫌い変化のないことをよしとされる管理者が少なくありません。しかし、これは間違いで、積極的に変化を起こす、変化させることがマネジメントの本質です。
  • 課題を達成するために、変化を起こしていく
  • 何もしないように管理するのではない
  • 変化すること、させること

継続・維持という最も重要な要素を無視するために、 自らマネジメントが出来ない状況をつくり出している。 その弊害は想像を絶する遺失利益を「この瞬間」も垂れ流しています。

正常なマネジメントは、ひとりひとりの作業者、ひとつひとつの作業について、 マネジャーが少しずつ適正な改善を進めていくことのみで達成されます





正常にマネジメントが進行しているか、そのチェック方法

・マネジャー自身が、目標、数値目標を達成する責任を負っているか?
・価値観にまとまりがあり、共通した反応が社内にあるか?
・行動形式や瞬間的な反応が、どんどんレベルアップしているか?
・最初に進行ストーリーがあり、その質や形がどんどんレベルアップしているか?
・はじめに目標があり、それを達成するための努力を、さまざまにやり遂げているか?




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