2012年11月9日金曜日

本来無一物/原点に立ってみる




本来無一物という言葉があります。意味はまさしくそのままで、人は何も持たずにこの世に生まれてきます。そして何も持たず去って行きます。物だけではなく、意識も含めてすべてです。

人が悩み苦しむのは、自分のしていることが正しいと思い込んでいる点にあると言っても過言ではありません。時々で本来無一物の思想に立って反省してみることも重要ではないでしょうか。

ビジネスにも、子育てにも、人生全般にも、目標管理の原則は共通しています。その原則こそ原点といえます。原点を知っておくことは、身辺で起こるあらゆる問題を未然に防ぎ、ストレス、費用を最小限に抑えることができるので、その分がエネルギーになり、人生を豊かに拡張します。

子育て中のお子さんに「 子どもだから分からないだろう」という安易な考えは禁物です。 子育ての全期間を通じて因果関係があります。マイルストーンを設定して、その期間ごとに目的と目標を持って育てることが重要です。まずすべての人には基本的な心として5種類あることを認識しておいてください。


  • 厳格な親の心(父親の心)
  • 保護的な親の心(母親の心)
  • 大人の心
  • 従順な子どもの心
  • 無邪気な子どもの心


これらは誕生からの体験を五感を通じて入り込み育って行きます。もし厳格な親の心が強すぎて保護的な心が弱いと、厳格な気性が強く育まれ、その一方で、従順な子どもの心が強まり、無邪気な子どもの心が育まれません。

するとどうなるでしょう?

ルールに厳しい完璧主義の気性が強い権威主義な人になります。逆に権威に弱い人になります。下に厳しく、上に弱いという性格になってしまいます。自分の内面では「完璧主義」に苛まれ厳しすぎる自己評価のため自己否定感の強い人になります。つまり表面的には権威に弱い権威主義、内弁慶になりますが、その裏では自分に自信がないので、弱者に強いものの、それ以外の人とはコミュニケーションを避ける人になっていきます。このようなタイプの人はホスピタリティには不向きな人です。

これが母親の心が強く入り込むと真逆になり、自由な振る舞いを好む性格になります。
これらの性格は、五感で育まれますので、無意識です。また言葉も気性に合ったものを好んで使うようになり、思考の傾向もそうなり、選択の基準になります。行動は選択の基準の結果ですから、現実の行動は基準に照らし合わせて起こります。人生は選択の連続ですから、すべての選択~行動が現実を創って行きます。

つまり人間関係は、この結果が表出したものです。
  • 自己肯定・他者肯定
  • 自己肯定・他者否定
  • 自己否定・他者肯定
  • 自己否定・他者否定
というように人間関係の構えが感情のニーズになり、人間関係を創って行くのです。
感情のニーズとは、欲する感情です。つまりこのような感情を味わいたいという感情のことです。たとえばすべての消費活動は欲する感情を満たすためです。

感情のニーズを集約すると以下のようになります。
  • 成長のニーズ
  • 貢献のニーズ
  • 自由のニーズ
  • 自分様のニーズ
  • 愛のニーズ
  • 安全のニーズ

感情のニーズとは価値観に他なりません。自分の在り方の土台になります。

成長と貢献のニーズはリーダーシップの基礎となる感情です。安全のニーズは変化を嫌い何事もなく暮らせることを望みます。

人間関係だけではありません。この構えと感情のニーズ、人生シナリオが人生を創って行きます。
成長していくプロセスでは、知識を獲得していきますが、いくら学力が高くても人間力が弱いとリーダーシップは育まれません。

駆け足で大雑把に説明しましたが、親の育て方が子どもの人生を創っているのです。ですかた親が子育てを熟知して適切な対応をしていくことがとても重要なのです。また親の不和が子育て、子どもの感受性に悪影響を与えます。親の不和の根本は結婚、さらに出会いにまでさかのぼります。しかし、ほとんどの人はそこまでの因果関係を考えずに行動しています。

「禅とマネジメント」では、いつでも気づいたときからリセットしてやり直すことで、幸福な成功を獲得するための方法を提案していきます。


ここでは、まず子育てに於ける「子どもの時期(世代)の因果関係」を考えてみましょう。



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