「私たち」という概念をアイデンティティに落とし込むには、私たちは何者かを具体化する必要があります。
全員をひきつける磁力のある目的と目標がなければ、「私たち」にはなれません。
大きな夢を共有した組織の一員になること。
しかし日常の多忙さに追われて夢を忘れがちになります。夢や信念を見失わず、行動するにはコミットメントが必要です。たとえばある会社では「人々の心にエネルギーを与えるブランド(組織)として尊敬される会社になる」という目標を掲げることで、全従業員を奮い立たせ、心と行動の支柱として導く目的としました。
人々の心にエネルギーを与えるブランド(組織)は単なる妄想か。妄想でなく夢である証拠にするには具体的に評価する方法が必要です。
- 成長のニーズ
- 貢献のニーズ
- 自由のニーズ
- 自分様のニーズ
- 愛のニーズ
- 安全のニーズ
業界のフォロワーに甘んじることなく、「私たち」が私たちであるために主体性を持ったリーダーシップとなるものは二つ、成長と貢献です。
【成長のニーズ】
学び成長し新しい世界観を楽しめる感情、 人に受け入れられたい感情
【貢献のニーズ】
ハッピーを運ぶことができてうれしい。
人の望みを叶えてあげる、世界や人々や未来が幸福になる、貢献したい、
本当の自分より、小さくならないように、この感情を自分と組織の目標に組み込みます。組織の目標と一致していなければ何の役にも立たない。責任を引き受ける権利を全員が持って履行できるように、次に点で自分がどのレベルにあるか10点満点で採点してみてください。
- リスクをとる(目的・目標から逃げない。目標とは数値目標だけではない。)
- チームの一員としてチームワークをする(自分のする事が分かっていてそれが果たせる)
- 自律している(「私たち」であるために自分をコントロールできる)
- アサーティブである(積極的・自主的である)
- 人を中心にしている(数値中心ではない)
自分を知る事は自分と周囲の人々を導く価値観、つまり感情から誕生した信念を育む上で欠かせません。価値観、信念を育むとは言行を一致させることであり、責任を果たせる事に他ならないのです。しかし採点するには次の質問に答えられることが欠かせません。
チームワークすることにどんな意味があるのか。なんのためか、なぜ必要か。
自律していることにどんな意味があるのか。なんのためか、なぜ必要か。
アサーティブであることにどんな意味があるのか。なんのためか、なぜ必要か。
人を中心にすることにどんな意味があるのか。なんのためか、なぜ必要か。
繰り返し、浸透の機会を持ち、繰り返し自問自答して、言行を一致させれば、職場でも家庭でも学び成長し、変化し、貢献できるようになります。これが価値観、つまり働く目的になる感情であり、信念となるのです。
スーパーのレジでも、人が集まるゲートがあります。ファストフードでもそうです。「ありがとうございました」のひとことにも、思いがこもった人とそうでない人がいます。思いの強い人に人は引き寄せられているのです。同じ仕事をしていても個性があり、その集合体が「店」になり、店同士の競争になっているのです。
競争しているのは、商品でもサービスでもなく、「人に対する思い」なのです。「私たち」には自分だけの色があります。色を創り出しているのが、感情であり、移ろう感情を成長と貢献の感情に高めるために「目的」になる信念なのです。
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