2012年11月4日日曜日

風吹不動天辺月/6つの価値観



リーダーの資質は、どのようにして身につくのでしょうか?

ほとんどの人は【 いまより良くしたい世界】にいます。あるいは【 いまより良くしたい世界】から出発して、7つの世界のいずれかにいますが、能力アップの世界で留まっています。

この先の「越えられない世界」「アイデンティティの世界」に進むには、なによりまず「謙虚」にならないと進めません。謙虚にならないと正しいと思い込んでいることを変えることはできず、シナリオ、プログラムを書き直すことができないからです。孫正義氏とあなたのプログラムには決定的な違いがあるからです。

もっとも違うのは、孫氏がチャンスと考えることが、あなたにはリスクになる点です。 「無意識の選択の基準(シナリオ)」の点が決定的に違うのです。つまり未来を変えるには、次のステップの 無意識の選択の基準( シナリオ)」を変える必要があります。

「無意識の選択の基準(シナリオ)▶選択が変わる▶行動が変わる▶結果が変わる」

無意識の選択の基準 とはなんでしょうか?
人生シナリオにふさわしい選択基準です。先に言ったように人生シナリオは五感を通して入り込んだものです。感覚で作成されたもので、論理的なストーリーがあるわけではありません。
アルコール依存症者とお酒が好きな人の違いは、アルコール依存症者の目的がお酒や料理を楽しむことにあるのではなく、「酔っぱらいたい」ことにある点です。お酒が好きな人はお酒や料理、雰囲気を楽しむことにあります。結果がその目的を明確に語っています。

サッカー選手になりたい人は、必ずしもサッカーが好きな訳でなく、陶酔感が目的である場合が少なくありません。サッカー選手として挫折した場合には、人目につくようなことで紛らわすことで本来の目的を果たすことができます。

つまり、自分がこうなりたい感情を満たすために目標があるのです。こうなりたい感情とは価値観に他なりません。価値観を大別すると次の6つに分類できます。



6つの価値観

  • 6つの価値観とは感情のニーズである
  • 無意識に機能している
  • 人生で迷ったときに6つの価値観が選択基準になっている
  • 決断に迷った時のために選択基準を決めておく

6つの価値観(感情のニーズ)

  • 成長のニーズ
  • 貢献のニーズ
  • 自由のニーズ
  • 自分様のニーズ
  • 愛のニーズ
  • 安全のニーズ


6つの感情を全部持っている人もいれば、ひとつしかない人もいます。複数ある人には優先順位があります。優先順位がはっきりしている人は迷いがありませんが、無意識であると自分をコントロールできません。つまり「信念がない」という状態ですが、無意識では信念があります。しかし自覚できないので透明化していて信念とは言い難い状態にあります。

【成長のニーズ】
学び成長し新しい世界観を楽しめる感情、 人に受け入れられたい感情

【貢献のニーズ】
ハッピーを運ぶことができてうれしい。
人の望みを叶えてあげる、世界や人々や未来が幸福になる、貢献したい、

【自由のニーズ】
ワクワク、ドキドキして楽しい。やったことのないことが好き 、未体験の事、ワクワク、情熱を感じる、対立する感情は安全

【自分様のニーズ】
自分らしく正しく評価されたい、 バカにされたくない、正義と力、やりたいことをやる 


【愛のニーズ】
ちやほや、心地よい、義理や家族を大切にして人に嫌われたくない感情

【安全のニーズ】
ストレスがなく、安心感、リラックスした気分


6つのニーズの内、成長のニーズ、貢献のニーズの2つはリーダーに不可欠の感情です。
それ以外の感情は、人間として基本的な生命を守るための感情です。その特長は人生を変えたくない、誰かが変えてくれるのを待っている点で際立っているフォロワーの感情と言えます。死なないことが目的になっていて、生活様式も命を守る手段となっています。

一方、リーダーの感情は、学び成長し新しい世界観を楽しみたい成長のニーズ。 人の望みを叶えてあげることがうれしく思える貢献のニーズ。この2つのニーズを優先順位の1番、2番に据えている点、大きな流れの中の一部として自分をとらえている点が特長的です。命よりも大事なものを見つける生き方をする点でフォロワーの感情とは一線を画していて、命を守る生き方から命を使う生き方、つまり使命に変わっています。

リーダーの資質が身につけるには、7つの世界を登り詰め、そのプロセスで6つの感情ニーズから成長のニーズ、貢献のニーズを希求するようになることです。

また選択で迷った時のために平穏なときに、優先順位を決めておくと迷うことなく適切な判断が下せるようになります。つまりなりたい自分のなれると言う意味です。



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