2013年1月18日金曜日

一日不作一日不食/なぜ君は往くのか、そんなにしてまで。




チェーンストアづくりは数10年にわたる難事です。しかも、ハードワークの連続です。それなのに、なぜ好んでそれを志すのかという疑問を抱く人々は少なくありません。

たとえばガソリンスタンドの経営者なら、「こんなに投資するならもっと儲かる商売があるはず。」と言います。また「なんのためにコンサルタントが必要なのか、自分が頑張ればいいことだ」とお話しになります。もっともな意見なようですが、そこに「能力の限界」を感じずにはいられません。

商業の世界での成功モデルとして、昔から「繁盛店」があり、「成長店」もあります。不景気と言われる現在でも急増しています。それらのモデルに似せたものを作れば十二分に食べていけて、しかも個人資産も一般のサラリーマンよりはるかに多額のものを実現できます。そのようなビジネス、店舗は街に氾濫しています。それを推すコンサルタントの方々も沢山います。

「儲かる」の意味で先述の方々の意見はその通りなのです。一店で儲けるだけ儲ける主義、3店から5店までの支店経営方式なら、4~5年間でできます。その方が安全であり、それを成功として満足する人たたちも沢山います。

その方々は、何10年もの継続努力を前提にして、しかも自分が生きている間に実現できるかどうかも分からない。さらに多店化による倒産の危険を自ら冒すとはどういう魂胆かと首をかしげられるかも知れません。

しかし単独店や支店経営では、生計の方法ではあっても、世の中を変えることはできないのです。人々の暮らしを向上することはできないのです。そんなのは戯言、きれいごとと言われますが、それでは変わり続ける潮流の中に呑みこまれ、流されていくだけです。事実、冒頭の方々が経営されていた会社は存続していません。元々潮流に乗っただけだからです。

逆にチェーンストア形式を採っておられても、「大きいことはいいことだ」「成長することはいいことだ」の考えに留まったままでは冒頭の方々と大して変わりません。勘違いの領域なのです。チェーンストアの意味を熟慮されて取り組むことが、進化するためにとても重要なのです。

それはその会社で働く方にとっても同じなのです。仕事の仕方は目的で変わります。そのプロセスでの困難をどう解釈するかは、目的で変わるからです。
選択の基準▶選択▶行動▶結果・・・・行動は選択の結果であり、最終の結果は行動の結果だからです。





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