禅語に「一日不作 一日不食」と言う言葉があります。つまり「働かざる者、食うべからず」という意味です。禅の作務とは人が人であるために、人としてするべき基本的な行いを指しています。働かざる者とは、社会のため、人のために働かざる者という意味です。
チェーンストアづくりは、店を1店舗開いて金儲けをするという次元とは全く違うものです。それが20店舗あるのと意味が根本的に違うのです。その違いを一発回答すればロマンがあるかないかなのです。
チェーンストアづくりは日夜ハードワークが強いられます。しかもチェーンストアづくりには半世紀からの時間がかかります。20歳で関わっても70歳になっていて、それでもまだ未完である場合がほとんどでしょう。 店を一店舗開いて金儲けをするという次元のハードワークとは次元が違うのです。それを支えるのはなぜかと尋ねられても、ロマンとしか言いようがないのです。
ロマンとはなにかといえば、限りない現状否定です。生活者の暮らしに対してこれでいいと肯定しない態度、もっと良くなる、よくできるはずと信じて、自らの現状否定をする毎日なのです。
よく「在り方は分かっているのですが、方法が分からないのです。」と聞きます。しかしそうでしょうか?在り方が本当には分からないから、方法が分からないのが本当なのです。生活者の暮らしにどう向き合えばいいのか、それが分かっていたら方法はどこからでも返って来るものです。
金儲けをするためにどうあればいいのかという意味で在り方が分かっていると考えているから、 方法が分からないのが本当なのです。そこにあるのは、なんとしても売り込みたい、売りつけたいという金儲け意識だけなのです。これでは方法が分からなくても当たり前で、 仕掛けをいかに巧妙に組み立てるかというノウハウに終始するしかなく、このような働き方に自信が持てなくても自業自得なのです。
なぜそうなのかと言えば、現状を是認した上での話だからであって、重箱の隅をつつくような穴探しでしかないからです。現状肯定の立場から出発する以上、出てくるものは姑息なあの手この手しかありえず、人手をかける値打ちのあるビジネスになるはずもなく、新たなビジネスが生まれてくるはずもないのです。つまり儲からない、人材も集まらないというのは自分の行動の結果なのです。
ビジョンがないから、折角の才能も活かせず、方法が分からないと言うような陳腐な言葉になって、自分の間違いが表出するのです。
あなたの職場は就職してすぐに辞める職場でしょうか?世界はまだ使われていないイエスで溢れているのです。男が命をかける職場が目の前にあります。
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