大義とはなにか。辞書には人として守るべき道義とあります。
「お客さまの喜びが私たちの喜びです」とメッセージを送りながら食品偽装をする。正義面を全面に出して偽りの報道を30年以上続ける。
自分の利益の最優先があり、道義を分かっていないのではなく、分かった上での後回しです。つまり詐欺です。
ここまで酷いのはともかく、酷くなってしまうのは「道義に準ずる」という意識がないからです。利益が大事だからこそ、卑しくならないように道義が必要なのです。もっともこれはノンアサーティブ(非積極的)ですが、自主的あるいは自律的に道義に準ずると、目的、目標になり、予算も道義に準じます。
つまり企業経営の判断基準になります。人生は選択の連続といいます。会社経営も同じです。選択の度に道義が基準になります。
そういうと必ずきれいごとだと言う人が出てきます。利益を出さずに道義もないというのです。そう思う方はそう思えば良い。企業の競争とは他社との違いを出して、違いを選んでいただくことがすべてです。
あなたが買う立場なら、道義のある会社と、利益しか求めていない会社と、さてどちらを選びますか?
さて、問題はこれで解決するわけがありません。
実は、ここが始まりです。
「利益のためなら何をしてもいい」というのと「利益は必要だが道義に反することはできない」というのでは、どちらが厳しいですか?
当然、後者です。同じ筋トレをするのでも手足に重りをつけているようなものです。
そうです。鍛え方が違うのです。鍛え方が違うとどうなると思いますか?
お客さまは違いの在り方で選びますので、差は拡大します。
を引いたものです。
を買うのは、それだけの価値を認めているからです。
1000円の牛丼が食べられる人と、食べたくても食べられない人がいます。
道義とステークホルダー。両方を満たすことができれば、いつの間にか、別のものとして分けしまった「ビジネスや仕事」と「心のつながりや愛」をひとつにまとめあげて利益に結びつくようになります。
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