「企業は人なり」・・・良い会社では従業員教育に熱心なだけでなく確固たる信念を持っています。従業員教育に熱心なつもりでも、次のような点で曖昧な会社は、本当の意味で熱心なわけでも、本気で成長しようとも思っていません。
育てようとする側も、成長しようとする人も、次の点を掌握して取り組みことが重要です。
①ふるい分けは、入社直後から始まります。
意欲のある人、成長する人は期待ではなく、日常的な反応、態度、行動、結果から見極めます。つまり本気で成長を志向する会社にあっては、選抜は数年後からではなく直後から始まります。「慣れて来てからだろう」なんて甘いことを考えるようでは心構えで失格です。
書類提出の定刻や期限を守る、フォームの決まった用紙に空欄なしに記入すること。質問されたときの態度、執務時は当然、休憩時の姿勢、何気ない小さな行動や反応も、評価の対象です。勤務状況と教育計画からみた進歩の度合いが採点項目になるのは当然です。
入社試験の結果だけでなく、社員資格をはじめとしてトレイニー(主任、係長)、スペシャリスト(課長、部長)、取締役資格の難関が用意されます。資格試験の厳しさという点では、合格すれば良いだけでなく、順位が生涯影響します。
誰でも均等にという発想が危険過ぎます。成長しない人にコストをかけるようでは企業が成長志向でないことを意味します。成長志向の企業にあってはは大きな個人差がつくのが当然です。教育投資は圴一でないことが平等なのです。
チャンスを与えたら、そのチャンスをどう有効に本人が活かしたかを厳密に観測し、次の成長となる機会と刺激策を用意します。反応。結果に不可があれば、二度とチャンスもコストをかけません。
期待度ではなく、実際に役に立つ人から選抜します。
追い越そうとする者が目につくと、日常的に交替するのは当然です。日常的という点が大事です。
この背景には禅語でいう「萬法一如(ばんぼういちにょ)」があります。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。
すべての根源は同じで、人間は誰もが幸福になりたいと考えています。自分を認めてほしいと思っています。すべてはつながりを持ち、因果関係があります。因果関係に矛盾があるとストレスになり疲労し意欲はなくなります。ですからモチベーションを高める対策は、矛盾をなくすことです。
自分だけが幸福になりたいと思うと矛盾は至る所に生じます。みんなが互いのことを考えて働く仕組みでは矛盾はなくなります。
問題はそうすると自分の利益が減ると考える習慣があることです。とんでもない勘違いです。その発想の根源は不安と恐怖です。不安と恐怖に支配されると人は間違いを間違いと認識できなくなってしまう弱い生き物なのです。弱い生き物がジャングルを生き抜く方法として間違った考えを採ってしまい、結果不安を現実にしてしまうのです。
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