2011年6月16日木曜日

壷中日月長 / 30代までにマスターしたいビジネススキル




禅の言葉「壷中日月長」・・・こちゅうじつげつながし」と読みます。心の使い方で狭くも広くもなるのが自分。心が楽しむと、壷の中は広く時間は悠久になり、無限に精神を遊ばせることが出来るという意味です。自分を成長させる楽しむのは自分の在り方次第ですね。
30代までにマスターする目標をもてば40代も変わる。もう、それだけで長生きした気分になるでしょう。遠くまで行ける楽しみはやってみたものでないと分らない極上の楽しみです。遠くまで行ける能力は20歳代の過ごし方で決まると言っても過言ではありません。

フリーターでなく、正式に勤務しようとすれば、20 歳代をどこで何をして過ごしたか、修業したかが、一生の間、マークされつづけます。なぜなら、学校生活を終えた後に、現時点における本人のビジネス能力を判定する 重要ななバロメーターにされるからです。

私たちのマートワンでは、ビジネス能力の要素を、次の6項目としています。
  • 適性
  • 教養
  • 知識
  • 仕事の種類と作業のマスター
  • リーダーシップ
  • 意欲


このスキルは生涯ついて回るので、これを自分のものにしておく必要があります。

(1)適正

適性とは自分の能力を高めやすい分野、その逆に能力を発揮しにくい分野があり、 その区別のことで、優劣ではありません。通常、適正は一生変わらないので、適性を無視すると能力向上は鈍化します。これは自分で発見できますが、発見できないことも少なくありません。会社勤めをすると、人事などが過去の経験や独自の判断で決定してしまいます。そのときのためにも発見しておいてアプローチできるのが望ましい。成長が遅れている場合は、適正としていることが、 ミスマッチしている可能性のあることを考えてください。
(2)教養

教養とは、未知に分野に挑戦できる基礎的な理解力のことです。
教養がないというのは、当人が難問を避けたがるとき、 あるいはそのことに臆病な気配を当人が示す状態のことです。
長らく赤字が続くような会社には、教養のなさが、あらゆる場面で露出しています。
「教養」は「あなたでなければダメだ」と言われるような代替不可能な救世主になるために、ぜひ身につけておいて欲しいスキルです。


(3)知識

技術力の基礎となるものです。学校生活での知識は、この前提になります。技術知識は生涯かけて学びつづけます。知識があるとは、知っていることではなく、予め約束されたルール通りに実行できて、問題発生時には、採用される改善策をただちに出せる状態のことです。予め約束されたルール通りに実行できるために、読み書き、聞き取りできることが条件になります。


(4)リーダーシップ

リーダーシップとは、統率力とか指導力ではなく、部下はもとより、同僚、先輩、上司からも敬服される状態のことです。管理者になってからリーダーシップが期待されるのではなくて、管理者になる前から、敬服されるようになるために、継続的な心がけが必要です。自分の外側の評価、地位、専門知識、経歴などに頼るのではなく、自分の内なる力、ライフスキルを身につけてください。

ライフスキルについてはこちら


(5)意欲

意欲とは積極さ、徹底するスキルです。意欲は、先にあげた「教養」「リーダーシップ」と共に、 経験が乏しくても発揮できるスキルです。しかも、一生涯持続可能なことであり、持続しなければならないことです。
最初から最後まで差別化可能なスキルです。日々の違いがものを言います。自分を否定することなく積極的に発揮するようにしたいスキルです。

以上の5要素を生涯かけて磨き続けます。

自分を育てながら社会に貢献していくことで生きがいに発展します。自分探しと言いますが、自分とは遠いところにいるわけでなく、 自分の内にある力を引き出し表現していく、そのプロセスそのものが自分そのものと言えます。それはライフスキル、そのものです。

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30代までにマスターしたい技術

それほど、重要な20代にぜひマスターしたい技術があります。広義のマネジメント技術を支える2本柱である マネジメントとコントロールの2大技術です。

一般にマネジメントは、日本では管理と意味づけされています。経営管理、販売管理、人事管理などですね。管理会計、健康管理、管理人など管理のつく単語はたくさんあります。

[広辞苑第五版]では、管轄し処理すること。良い状態を保つように処置すること。とりしきること。と定義づけされています。先にあげた単語をはじめ、管理のつく単語の意味は良い状態を保つことが中心になっています。

しかし考えても分かるように情勢は国家で、地域社会でも、家族、個人のどのレベルでも情勢は常に変化しています。もし変化するから維持するという考え方がとしたら、ミスマッチが起ってきます。

直進で運転していて、道がカーブになっても、ハンドルを動かさなかったら、車は脱線します。このときにハンドルを動かす行為がマネジメントなのです車には前輪と後輪があるように、マネジメントにもマネジメントとコントロールがあります。車が前輪で駆動しているように、マネジメントでは、マネジメントが駆動する役割を担っています。
つまりマネジメントは、部下を動かして作業をさせる技術です。コントロールは、部下が実行する作業の中味なのです。
部下が動かなければ、どんな作業も止まったままです。部下の動きが悪ければ、作業も思うように進みません。
部下が動いてくれたとしても、実行している作業の内容が 悪いと成果はあがりません。
ですから、部下の行動している状態(マネジメント)と実行している作業(コントロール)を最適な状態にするのが、 マネジメントなのです。

部下にマネジャー(管理者)は、その名でも分かるようにマネジメントができる人のことです。しかもマネジメントはマネジメントとコントロールから成り立っています。

管理者をマネジャーと呼び、コントローラーと呼ばないのは、「企業は人なり」と言われてきたのと同じく、人へのかかわりこそが基本だということなのです。

さて、曲がりくねった坂道を昇って行く犬は、曲がりくねった坂道と意識するでしょうか?犬に聞いてみないと分かりませんが、無心で、ひたすら歩くしかない犬には、いまこの瞬間があるだけで、おそらくまっすぐな道があるだけです。先に直進で運転していて、道がカーブになったらハンドルを動かす行為がマネジメントだと説明しました。

つまり禅の考え方でいうなら部下と一体になってハンドルを動かす共有の状態のことをいいます。部下を動かすとは、部下に使われる意味でもあるのです。部下が仕事のしやすいように工夫して指示する、部下が実行する作業の中味を誰がやってもやりやすいように適切にしてあげる コントロールをすることなのです。

そこで部下に指示・命令して作業をさせようとしたら、なにが必要でしょうか?

勤務シフトができないと出勤してきませんし、労働法規上の労働条件を遵守することもできなくなります。これでは、必要なとき人がいなかったり、労基法の違反で、モチベーションが下がって、お客さまに迷惑をかけます。

部下に指示・命令して作業をさせようとしたら、次のことができる必要があります。

労働法規上の労働条件を部下のために確保しながら、勤務シフトの策定をするには、部下への作業割当てが必要です。
部下への作業割当てを策定するには、労働法規上の労働条件が確保できるだけの人時生産性を考慮した作業割当計画、つまり一般従業員の側からしても必要な「経営効率から算出した数値目標」が達成できる計画が必要です。「経営効率から算出した数値目標」は経営トップと一般従業員全員からの願いなのです。
願いを達成する作業割当計画を作るには、作業の内容と適正な基準時間を知っている必要があります。つまり仕事を構成している作業の全種類がマスターされていてこそ、目標が達成できる適正な総労働時間が設定できます。
作業の内容と適正な基準時間を知っていても、部下がその通りに作業ができないと、絵に描いたモチになります。そこで、部下がルール通り作業ができるように、部下の作業遂行能力考課できる必要が生じます。考課とは調査して優劣を定めることですが、考課しないといつまでたっても 教育が行われないので、部下の作業遂行能力は向上しません。作業遂行能力がないのにやる気を出せといってもどうしていいのか分からないので、モチベーションはあがりません。
モチベーションを高めるのは、モチベーションが高くなるような適切で正しい指示・命令、及び継続的な考課と教育をOJTで行うことが不可欠になります。
以上がマネジメントの概要です。赤字はマネジメント作業の主な項目であり、必要な能力です。
以下がコントロールの概要になります。青字はマネジメントの領域です。
経営効率から算出した数値目標を達成するためには、作業割当計画に則って、適切で正しい指示・命令を出して部下に実行させることで進めます。
進行中の数字を確認して、目標と計画とを一致を リアルタイムで図っていかなければ、最終的に達成、つまり目標と計画とを一致させることはできません。

目標と計画とを一致を リアルタイムで図ろうとすれば、状況の変化に適した命令・指示の変更、及び部下への追加教育とによって、作業の内容の変更を行い、計画どおりの目標数値を達成します。

経営効率数値について, 目標と計画とを一致させられるようにするのが、コントロール技術の目的です。そのために必要な作業を部下にさせるようにするのが、マネジメントの技術です。そして、これを総括してマネジメントと呼んでおり、それをする人マネジャーと呼んでいるのです。
30才までにマスターする理由は、30才を超えるといつでも部下を持てるように、自分自身の実力を用意をしておくためです。そして30才から40才の間で、実際に部下を持ちマネジメントすることで、さらなるマスターをしていただきたいわけです。人はあまりにも個人差があるという現実に必ず直面します。人生いろいろ、人もいろいろですから、いろんな 問題が出てきます。それは個人の問題のひとことで片付かないのも事実なのです。
計画どおりの目標数値を達成にこだわるほどに、さらなる問題が起こっていることに気がつきます。
計画どおりの目標数値を達成にこだわらないマネジャー不適性の人なら、無視できても、こだわる人は無視できません。しかし部下を知ることはお客さまを知ることでもあり、また自分を知ることなのです。マネジメントに苦労するほど、自分が磨かれるということでもあります。

ビジネススキルを育む基本スキル

自分のための優先順位を決める権利。
対等な人間として、敬意を持って扱われる権利
自分の気持ちを言葉にして表現する権利
自分の意見と価値観を表明する権利
「 イエス」「ノー」を自分が選択して伝える権利
間違う権利
考えや気持ちを変える権利
『わかりません』と言う権利
欲しいものを欲しい、したいことをしたいという権利
人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利
周囲の人から認められることに頼ることなく、人と接する権利
ポジティブでなかったり、自己主張しない 自分を選択する権利

以上の権利をアサーティブに主張できること。なぜなら部下を持ったときに、認めてやらないといけないからです。認めた上でマネジメント&コントロールできなければ、マネジャーの役割を果たせないからです。






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