無心とは、良寛和尚が「花無心にして蝶を招く」の句を示されたように大自然のありのままの生き生きとした姿に“それ”はある。
<BE~在り方>とはそれのことに他なりません。
人は誰もが“それ”のど真ん中にオギャーと生まれてきたはずなのにいつしか、知恵とともに欲を持つようになり「ああなってくれ」「こうなるのが当然だ」と、煩悩妄想の世界で右往左往している。
この右往左往から脱却して、<BE~在り方>を組織の中心に据えるために、ステークホルダーの力を借りるのです。
WIN-WINにさせていただくのです。
クレドの心はそれにあります。
原理原則は個人も組織も同じです。マイクレドを実行していただけたらなら<ビジネスクレド>もスムーズに展開していただけます。
マイクレド同様に<在り方>をはっきり自覚し意識してもらうことが重要です。これが揺れてぐらついていると、いつまでも進めることができません。
<在り方>は組織で言うと憲章にあたります。
次にサンプルをご覧下さい。
内容は違いますが、憲章という点ではSPC JAPAN(左)の方が<Be~在り方>で、京都(右)の方はどちらかと言うと<Be~在り方>に<Do~する>が加わっています。各項目とも前の方が<Be~在り方>で後半が<Do~する>です。
これを切り離してステークホルダーごとに、誓い(つまり<Do~する>を策定)を立てると思ってください。
それを明文化したものがクレドになりますので、ここからは「クレド作り」をしましょう。という表現で進めます。
まず、ステークホルダーとの間で具体的にどうすればいいか、ご説明します。
手順は以下のようになります。
過去がどうであれ、明日には素敵に輝いている会社の作り方です。
1.ステークホルダーへのインタビュー
2.アンケート整理(明文化)
3.クレドカードづくり
4.マイプロジェクト
私たちは<幸福>を共有していることを忘れてはいけません。
会社の場合なので<利益>と言ったほうが分かりやすいと思います。
その現実を忘れると<利益>は全部自分のものと錯覚してしまい、間違った方向に走ってしまいます。
具体的に誰かが見えないと、「他者に感謝」という言い回しがきれいごとのように錯覚してしまい、<利益>から遠のく結果に陥ります。
そこでなによりまず、<利益>を共有している人が誰なのかを明確にします。
ステークホルダーは誰で、Win-Winを実現するために、どのような誓いの立てればいいのか確認作業をします。
それがインタビュー作業です。
どうあれば<利益>を生み出せるのか、どうなりたいのか、人はそれぞれに違うので、聞かないと分かりません。
どうでもいい話はしていて、それなりに知ってるつもりでも大事な会話はしていないものです。親子であっても本当の気持ちは知らないまま永遠の眠りに就いたということも起ります。
こんな状態でWin-Winは実現はできません。そこでインタビューをします。
「どうあれば<利益>なのか、どうなりたいのか。」が質問内容になります。
話すシチュエーションが大事になりますので、ついでみたいな聴き方はしないでください。必要以上に時間をかけないように簡潔にまとめておきましょう。
インタビューはアサーティブ(率直、誠実、対等、自己責任)に投げかけ傾聴してください。真摯に<Win-Win>の関係を創りたい想いをもって質問することが大切です。
具体的に書き出すことで明確にしてください。つまりこれがアンケートになります。
Win-Winを実現するといっても範囲が広すぎると、自分が忙殺されます。24時間しかないのでその範囲でめざすことを考えてください。アンケートにすることで、自分がどうしたらいいのか、分かりやすくなります。