ストレスマネジメントスキル (感情対処・ストレス対処)は、リーダー、マネジャーとって致命的な行動である感情的な行動をしないためにも重要なスキルです。
禅語「身心一如」・・・「しんしんいちにょ」は精神が安定すれば身体も健康になる。つまり身体と心は一体であるという意味です。雲水の規則正しい生活は心も身体も鍛錬するものです。早寝早起、外の澄んだ空気を吸い、過食をせず身体が求める半分だけを野菜中心で満たす。それは長生きを目標にしたものではなく、心の安定を求めているからです。心が不安定でストレスの多い生活パターンは自分を活かすことを忘れているようです。
感情は言葉にする(どんな感情も認める)
感情的な行動をしない
相手や周囲への気配りをする
言葉づかいをアップする
礼儀作法、マナー、エチケットの励行
● 時間を有効に使う。
そこできっちりと認識しておきたいのは、感情の表現はいいけれど、感情的な行動はやめるということです。
感情の表現と感情的な行動は二つは全く異質なものです。
どこかで断ち切ることが重要です。
感情的な行動は、恨みを晴らすかのように時間を浪費します。また、物事を為すためのプロセスに占める累積成果と累積投入時間のギャップ(努力したけれど報われない)が大きいと、つらさの実感も大きく孤独の実感の深さになります。その上、もとからある孤独感や、解消されていない甘えなどがあると、痛みの相乗効果が働きます。実感は他者の想像を越えるものになることもあります。
他者は自分の経験から相対的に比較するか、客観的に想像して「そのくらいの辛抱は誰だってしているよ」と言うかも知れません。それが必ずしも適切でないのは、人の実感は個別に違うからです。この実感は他者には分かりません。
幼い頃から感情に注目してもらい、感情を処理してもらう経験を十分していると、成人したときには、未処理の甘えはほとんどなくすっきりしています。
しかしそれは稀なことで、たいていの人は未処理な感情をもって成人しています。誰にも分かってもらえない「つらい感情」は、次の四つの実行によって処理します。
【 実行 】
- 感情を知る
- 感情を認める
- 感情処理を可能にするため感情的な行動はしない
- 変化に注目してその成果を認める
知ることで、感情的な行動をせずに処理できる機会を持ちます。
「ああ、自分はいま悲しい気分になっているな。可哀想に。よし、よく聴いてあげよう。」
機会を持てば、処理が可能になります。
努力したことは決してムダになっていないものです。
たとえば部屋の掃除をしている時に、用ができて中断しても、手をつけた部分はきれいになっています。
このように自分が手にしたものに注目すれば、自分の成果を感じることができます。
「どれどれ、なにができていなくて、なにができたのかな」
注意深く変化を探して見つけます。その上で変化にどんな意味があるのか、よく考えます。どんな小さな変化だって意味があるものです。
たとえば失敗も成果です。失敗したことでヒントを手に入れています。失敗していない人には分からないことを、自分が行動によって得たのです。
先のことは分からないので誰にとっても不安な材料です。だから、自分も変化を続けていることを忘れないようにしたいものです。
【問題点】
- ラケットを使う
- ヒステリックになる
- パニックを起こす
- 自分や周囲の人を責める
ラケットというのは、心理学用語で表情や態度をメッセージにして、相手の行動を変えようとするもので、無力なこどもが主に親に対して多用するものです。それを成人したいまも使っているのが問題なのです。
ラケットを使うと人間関係をこじらせますが、自分もイヤな気分になります。その他、自尊心の欠如からトリッキーなことをします。
否定、抑圧、反動形成、退行、投影、合理化、同一化、置き換え、感情分離、知性化、取り消し、昇華、補償など様々な行為が生じます。なかには成長に役立つものもありますが、結果的には破綻します。たとえば補償という行為は、コンプレックスをバネに力をつけます。
こんな事例も補償です。
貧しくて学校に行けなかった人が、学歴へのコンプレックスから一生懸命勉強して知識を蓄えます。ここまではいいのですが、その知識をひけらして嫌われます。
このように自尊心にこだわると、折角の長所も台無しになってしまいます。
● 大局を観る
● ユーモア
● それでもイエスと言う
● 人より優位に立とうとしない
● プラス志向
● 楽観的(準備を怠らない)
0 件のコメント:
コメントを投稿