2012年12月11日火曜日

チームワークを3つの角度から考える



共同体との関わりを「戦略の3C」を使ってフレームワークします。
戦略の3Cとは、.Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3Cのバランスを熟慮して効率的なリソースを行うことです。 マートワンのビジネス・アサーションでは、この3Cを共同体として捉えています。つまりチームワークです。

マートワンのビジネス・アサーションではGIVE&GIVENの観点から相手目線で考えることを強調しています。この3Cについても同じで、自分目線で観るのと、相手目線で観るのでは全く違った風景にもなります。念を押しておきますが、自分を大事にして相手も大事にするのは、目標を達成するための在り方として効率がいいからです。併せてテクニックではなく在り方であることも念を押しておきます。

チームワークについて、次の3つの角度から観てみましょう。
・チームワークを果たせる「人間力」
・チームワークを果たす「適材適所」
・チームワークで果たす「目標達成」


【人間力】


人間という生き物は
・自分の判ることは聴く
・自分の判ることはする
・自分がうまくできることをする
・自分が認識していないことは変えられない
以上のような特徴を持っています。


なかでも「自分が認識していないことは変えられない」には、少し注意が必要です。意識的に認識しない人がいることです。あるいは潜在意識では気がついているが、認識すると怖いので無視している人が少なくないことです。 そのくせ人間には「自分の求めているものを要求する」特徴があります。これらのことから「人間の能力の限界」を感じ取っていただけると思います。
結果は行動に報いるので、以上の人間4つの特徴から、物事を判っているか、いないかで、結果は変わってしまうのは、自明の理です。
自分が理解出来る範囲のことしか興味を持たず行動もしないのですから、得られる結果もその範囲に限定されるということです。それが「効率」です。
このことが共同体と関係しています。共同体を顧客から観たチームワークとして捉えるとA社の担当者より、B社の担当者の方がチームワークを果たせる「人間力」の点で上だと判れば、B社の担当者を選ぶのが自然です。その方が適材適所のチームワークができるからです。

ところが顧客の目線ではなく自社の目線で考えると事情が変わります。なんとか教育して改善させようと考えます。適材適所のチームワークを無視した傾向に傾くのです。

では次に「適材適所」の観点で観てみましょう。
【適材適所】
人間は自分の求めているものを要求します。 効率の良い適材適所を実現するには、人間の特徴を考慮します。人間が持っている「いやなことはしない」という特徴を考慮すると、いやなことはさせない、やりたいことをやらせるに越したことはありません。ところが自社の目線で考えると、いやなことを克服させようとしますが、相手目線では、いやがっていることをやらそうとしているとしか観えないのです。
【目標達成】

先にあげたことで、すでに目標達成するために、どうしたらいいのかは明確です。明らかにB社を使えばいいことになります。

では、A社はどうしたらいいのでしょうか?
答えははっきりしています。
人間という生き物は
・自分の判ることは聴く
・自分の判ることはする
・自分がうまくできることをする
・自分が認識していないことは変えられない
・自分の求めているものを要求する
この習性に変化を起こすには、このキャパシティーを拡大するしかないのです。

教育、教育、教育、教育、教育、教育、教育に次ぐ教育と、学習、学習、学習、学習、学習、学習、学習に次ぐ学習が壁を突破します。

ところが、この教育と学習は思うようにいきません。なぜなら自分の判る、できる、認めることはするが、そうでないものは、しない、認めないという性質によって遮断するからです。
つまり、顧客を中心にしたチームワークでは、「物事が分かっていない者」は、必ずと言ってよいほど、排除されてしまうということです。だから「物事が分かっていない者」にならないように変わることが必要条件になります。次のように変化を起こすようにします。

・自分の判ることは聴く→自分の判らないことは積極的に聴く
・自分の判ることはする→自分の判らないことは積極的にする
・自分がうまくできることをする→自分がうまくできないことは積極的にする
・自分が認識していないことは変えられない→自分が認識していないことを認識する

以上のような変化を自ら求めることです。(但し、これには注意が必要なので、次回と併せて読んでください)

戦略の3Cのバランスを熟慮して効率的なリソースを行うには、人間力を高めておかないと競合に太刀打ちできないことを意味しています。

自分を大事にする点で教育、学習は最も最優先することです。自分の判ることを増やす、できることを増やす、認めることを増やす、俗にこれを視野を広げると言いますが、視野を広げないと客観的な見方もできないので、自分のことも判らないということになり、自社のチームワークも機能しなくなります。 結果は行動に報いるのです。
その改善は、効率の改善につきます。何事も実際にはチームワークで動いているので、相手のメリットが少ないと自分のストレスは増える構造になっています。つまり、自分の扱い方を教えているのは自分だということです。
効率とは時間性です。期限のない目標はありません。
そこで、別の角度から考える問題が出てきます。


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