2014年1月8日水曜日

ステークホルダー

ステークホルダー

企業の継続、発展とは人間関係の継続、発展のことです。お客さまとの関係を発展させるために従業員をないがしろにすると矛盾が生じて、発展的な関係は構築できなくなります。逆の場合も同じです。ステークホルダー(利害関係者)全体のバランスをステークホルダーのみんなとワクワク、キラキタ、ドキドキした状態でとらなければならないのです。

ステークホルダー(利害関係者)には、共に働く社内の人々、顧客、仕入れ調達市場、人材市場、金融機関、競合企業、地域社会などに属する個人や集団(役所、自治体、町内会など)があります。これらの人々とWIN-WINの関係を築ければ一応良いわけです。

しかし、全てのステークホルダーの利害は必ずしも一致しないため、企業はステークホルダー間のバランスをとりながら、価値を提供し、成長し続ける必要があります。

企業活動に携わる人は、これらの人々との利害調整を日常的に無意識にしていますが、不安が募る状態では混乱してきて支離滅裂になります。厳しくなるほど、しっかりしないといけないのに、人間は不安に弱いので、ますます支離滅裂になりガタガタになります。

ダッチロール状態にならず、正確な飛行ができるようにするのが、ステークホルダーに対するマネジメントです。これがクレドなのです。

簡単にクレドの説明をします。
クレドは最終的にどんな在り方で、なにをどうするかを記述したものです。だからルールブックと勘違いされます。
しかしクレドに至るまでに、ワクワク、キラキタ、ドキドキするためにどんな在り方で、なにをどうするかを決めるプロセスがあります。

このプロセスでステークホルダー(利害関係者)ごとにどんな在り方で、なにをどうするかを決めます。これがクレドの核心部分、本体です。

従業員に対しては幸せになってもらうために「働きがいのある会社にすること」がメインテーマになります。

それを実現するには、収益が必要ですが、十分な収益を得るには「お客さまを幸せにする」ことが必須条件になります。つまりクレドは単なるサービス手帳ではありません。末端の人にはそう見えるかも知れません。それはそれでいいのです。

冒頭に言ったように「現場には”なになにをしろ”という単純な指示命令だけにしてやりたいからです。それは集中できるようにしてあげたいからです。しかし管理者の方々にはそうはいきません。どこにどのように向かっているか、しっかり理解していただく必要があるからです。

ステークホルダーは、テレビのチャンネルのように考えていただくと分かりやすいです。
テレビにはスポーツ専門チャンネル、ニュース専門、映画専門、時代劇専門というようにいくつもの専門チャンネルがあります。それぞれのチャンネルでは視聴率をあげるために工夫しています。それと同じなのです。利害関係者ごとに最善の関係を作るために実行段階ではクレドを活用します。


チャンネルごとに支持を得るようにしていくのです。これに集中します。

クレドとはステークホルダーをワクワクさせるマジックのようなツールなのです。




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