2014年1月28日火曜日

アサーティブにフレームワークを使う

何が何でも目標を達成するのが<マネジメント>です。
課題>を観察、検証、分析し、<解答>を導くために、フレームワークとして役に立つ主なものをいくつかご紹介します。
フレームワークとは額を使うという意味で、事象をどう見るか、額の中に入れて<観察、検証、分析>することです。事象に適正なフレームを使うことがポイントです。

  • 事実・認識・行動の3段階
  • 3Cモデル
  • マーケティング・ミックスの4P
  • サービスの5原則
  • 5W!H
  • 人口分布曲線
  • 製品進化トライアングル
  • イノベーター理論(採用者分布曲線)
  • 事業優先順位のマトリックス
  • SWHO
  • 緊急度・重要度のマトリックス
  • PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
  • エドワード・デ・ボノ博士の6つの帽子(水平思考)
  • CTQ(シックスシグマ)
  • 移動平均法
  • Seven S
  • 事業優先順位設定
等です。


どういった<フレームワーク>を使えばいいかは、事実によって変わります。


最適なフレームを使うには知識が必要だし、使いこなすには技術が必要ですが、いずれも量と質の経験を重ねることで強化されます。
フレームワークのような、こういった知識、技術を使うことが偉いように思う方がいますが、そんなことはありません。
求める結果を出すことが目的なのに、使うことが目的化してしまうとおかしなことにあります。
重要なのは、答えを知ること、知っていることです。
答えを知っていると、目標に到達するためのプロセスを逆算でひねり出せます。
つまり道先案内人になれるのです。これがフレームワークを使う本質でフレームワークを使うことに価値があるわけではありません。

到達するためのプロセスを、<マイルストーン>つまり行程表にして描けることが重要なのです。
マイルストーンをステージにしてステージごとに集中力を発揮する行動をすることがすることが仕事の本体です。これが計画するということです。
答えが判らない場合には仮説を使います。仮説がないなら、仮説がなくて動けないより、間違った仮説でも使って前進した方が実りがあります。PDCAを使えばいいのです。前進して間違いだと気がついたらすぐに改めればいいこと、正解を見つけるためには朝令暮改は当たり前、大事なことはどのようにしても結果を出すことです。成功するために失敗はしていいのです。
しかし迅速にPDCAを使わないと失敗は失敗でしかなくなります。時間との戦いなのです。
もし、正解を見つける目的もなしに、失敗を繰り返す、朝令暮改を繰り返すとしたら、狂気でしかありません。
よく「頑張ります」と心意気、言い換えれば感情でぶつかろうとする方がいますが、答えも仮説もなしに、ただ目標に挑戦するというのはあまりにも拙い愚行です。感情は移ろうものです。感情で目標を設定してはいけません。

物事の仕組みが根本的に判っていないために、ルールがあることも判っていないです。必然的に空中分解しますが、合理的な反省すら出来ないのでカイゼンの糸口すらつかめないままになります。
このような仕事の仕方には<アサーティブ>の概念が抜け落ちています。つまり<率直・誠実・対等・自己責任>のどれもがなく、コミュニケーションの断絶が起こっていて、人間尊重の精神から大きく離脱しているので、自分たちの責任にすることがありません。何事も周囲や環境のせいにします。

いかに立派な心意気であっても、「感情は行動にしなくもいい」のです。感情で行動してはいけないのです
最適なフレームワークを使うこと、そのものに価値があるわけではありませんが、最適なフレームワークを使うことで感情的な行動をする習慣に歯止めをかけることには価値があります。
そして価値あるのは前述したように、答を知って、逆算して、マイルストーンを描いて、適切な行動を実行できることにあります。



2014年1月26日日曜日

企業経営その核心の問題




企業活動の問題のほとんどはコミュニケーションの悪さに原因がある。

ビジネスとはコミュニケーション力、人間力は人間関係力です。
いいかえれば、才能という点を繋いで線にして行動しないと成功は困難であるということです。

優秀な人材を集めても、歯車がかみ合わず、個々の力を十分に活かすことができないケースは、思っている以上に多いのです。
逆に優秀な人材の集団よりも、一人一人が十分に自分の力を活かすことができる密度の高い連携をとる人間関係、仕組みを持つ組織が勝ることもあります。「コミュニケーションの力」がものを言うのです。

競争が激しさを増しても、人の本質は変わりません。人はみんな、自分のことを価値ある存在と思いたい。そのために生きています。人間関係の力学に適応し、一貫した目的を持つコミュニケーションが、人を育てると同時に人を有機的につなぎます。

ところでコミュニケーション力の背景には意識できない目に見えない大きな力が働いています。

実はこれがコミュニケーション力の前提にある「人間力」と「人間力」に支配された「人間関係の仕方」なのです。

通常、コミュニケーションの仕方は学ぶことができます。
そしてその成果も確認できますが、「現場」に立つと怪しくなります。

「人間関係の仕方」がいたずらをするので、知識が役立たなくなります。
これが会社力(ビジネス力)になり、会社力の差になります。

放置しておくと、小さな会社ほど大きな影響を受け、倒産にまで発展します。

「人間関係の仕方」は、その背後にある「人間力」の基礎になっている「運命脚本」に支配されているからです。

ですから、優秀な社員を集めることに躍起になりますが、これを判断する基準が採用時点で間違っているのです。特に選べる力が脆弱な中小・零細にとっては将来にわたって足枷になります。

この足枷とどうのように対峙していくかが「経営力」のなかでも大きなシェアを占めますが、ほとんど愚痴に終始しているのが実態なのです。

私たち「マートワン」はこの問題に永年向かい合ってきて、どうすれば成長しどうすれば倒産するかを熟知しています。
企業規模をとわず、このシステマティックな課題は、ステークホルダー(利害関係者)の幸福に影響します。

本当に機能している組織は、輪のように美しくバランスがとれています。
私たち「マートワン」は今後もワークライフバランスの根幹に据えるもっとも重要な課題に挑みます




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2014年1月8日水曜日

ステークホルダー

ステークホルダー

企業の継続、発展とは人間関係の継続、発展のことです。お客さまとの関係を発展させるために従業員をないがしろにすると矛盾が生じて、発展的な関係は構築できなくなります。逆の場合も同じです。ステークホルダー(利害関係者)全体のバランスをステークホルダーのみんなとワクワク、キラキタ、ドキドキした状態でとらなければならないのです。

ステークホルダー(利害関係者)には、共に働く社内の人々、顧客、仕入れ調達市場、人材市場、金融機関、競合企業、地域社会などに属する個人や集団(役所、自治体、町内会など)があります。これらの人々とWIN-WINの関係を築ければ一応良いわけです。

しかし、全てのステークホルダーの利害は必ずしも一致しないため、企業はステークホルダー間のバランスをとりながら、価値を提供し、成長し続ける必要があります。

企業活動に携わる人は、これらの人々との利害調整を日常的に無意識にしていますが、不安が募る状態では混乱してきて支離滅裂になります。厳しくなるほど、しっかりしないといけないのに、人間は不安に弱いので、ますます支離滅裂になりガタガタになります。

ダッチロール状態にならず、正確な飛行ができるようにするのが、ステークホルダーに対するマネジメントです。これがクレドなのです。

簡単にクレドの説明をします。
クレドは最終的にどんな在り方で、なにをどうするかを記述したものです。だからルールブックと勘違いされます。
しかしクレドに至るまでに、ワクワク、キラキタ、ドキドキするためにどんな在り方で、なにをどうするかを決めるプロセスがあります。

このプロセスでステークホルダー(利害関係者)ごとにどんな在り方で、なにをどうするかを決めます。これがクレドの核心部分、本体です。

従業員に対しては幸せになってもらうために「働きがいのある会社にすること」がメインテーマになります。

それを実現するには、収益が必要ですが、十分な収益を得るには「お客さまを幸せにする」ことが必須条件になります。つまりクレドは単なるサービス手帳ではありません。末端の人にはそう見えるかも知れません。それはそれでいいのです。

冒頭に言ったように「現場には”なになにをしろ”という単純な指示命令だけにしてやりたいからです。それは集中できるようにしてあげたいからです。しかし管理者の方々にはそうはいきません。どこにどのように向かっているか、しっかり理解していただく必要があるからです。

ステークホルダーは、テレビのチャンネルのように考えていただくと分かりやすいです。
テレビにはスポーツ専門チャンネル、ニュース専門、映画専門、時代劇専門というようにいくつもの専門チャンネルがあります。それぞれのチャンネルでは視聴率をあげるために工夫しています。それと同じなのです。利害関係者ごとに最善の関係を作るために実行段階ではクレドを活用します。


チャンネルごとに支持を得るようにしていくのです。これに集中します。

クレドとはステークホルダーをワクワクさせるマジックのようなツールなのです。