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2012年9月24日月曜日

萬法一如/9つのアサーション権〜9.周囲の期待に応えなくて良い権利





萬法一如/9つのアサーション権
9.周囲の期待に応えなくて良い権利

萬法一如」「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。9つのアサーション権は「萬法一如」の基礎となるものです。


アサーション権

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、マートワンゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。


人からなにかを期待されて、それを察することができても、それに応えなくなくてもいい権利です。期待するのは相手の勝手であって自分のことは自分で決めればいいのです。

この背景には、相手の期待に応えたとして、相手が自分の期待に応えてくれるかどうか定かではありません。もし応えてくれなかったときには、あなたには怒りの感情が起こってくるでしょう。そのような可能性も考慮して、人からなにかを期待されて、それを察することができても、それに応えなくなくてもいいとしています。

人の期待を察して応えたいと思うときは、GIVE&GIVENのポリシーがきちんと自分に備わっていることが条件になります。
そうでないと自分はこれだけのことをしたのにとGIVE&TAKEを求めて、相手を責めたり、失望から自信喪失、自己嫌悪になったりすることも少なくありません。
それでは、人からなにかを期待された段階で自分が相手に期待しているGIVE&TAKEがスタートになります。周囲の期待に応えるもの、応えないのも、共同体における自分の選択であって、GIVE&TAKEという交換ではないのです。
自分の考え、自分の気持ちで動く自由な精神を汚したくないものです。自由を尊ぶ気持ちを大切にしてこそ相手にも束縛を感じさせないコミュニケーションが可能になります。
周囲の期待を考えるときに、ヒントになる話があります。

ジャン・コクトーの映画、ディズニーのアニメにもなったボーモン夫人の有名なおとぎ話「美女と野獣」です。この物語は解釈が人によって違うと思いますが、長い時を経ても輝きをなくさないのは、普遍的な重大な原則を秘めているからです。
野獣である王子は最後に美しい王子になって終わります。その結果に焦点をあてると誤解してしまいます。
美しい王子になったのはベルという娘が野獣の王子をそのまま受け入れたからです。ベルは野獣に変貌することを求めませんでした。だから最後に変化が起こったのです。
私たちは、とかく他者に「あなたさえ変わってくれたら、私は幸福になれるのだから」と変化を要求します。
こども、パートナーにはじまって同僚、上司、部下など、要求の強さは立場によって違っても、幸福は相手次第と言わんばかりに自分以外に変化を要求します。
でも実際は、自分の行動で自分は幸福になれるものです。自分の判断と行動は自分が選択できます。選択次第に自分を幸福にできます。「美女と野獣」はそれを伝えて物語です。
アサーションで言う「周囲の期待に応えなくて良い権利」とは、ひとは自分の行動で幸福になれるということの裏返しにすぎないのです。
これらのアサーション権は因果関係があり全部関連しています。

【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】
ビジネスシーンでは、周囲の期待に応えなくて良い権利との遭遇の連続です。「利益」を追うもの同士が向き合うわけですから、相手が自分の期待に応えてくれるかどうか定かではないことへ向き合う日々です。
そこでストレスを感じる目標を達成するには、GIVE&GIVENをポリシーにWIN-WIN を追求することが欠かせません、
アサーション権について
アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
    2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利
    3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
   4.論理的な説明できなくてもいい権利
 


2012年9月22日土曜日

萬法一如/9つのアサーション権〜7.自分の考えや意見、行動を変更する権利



萬法一如/9つのアサーション権
〜7.自分の考えや意見、行動を変更する権利


萬法一如」「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。9つのアサーション権は「萬法一如」の基礎となるものです。


アサーション権

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、マートワン/ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 
1.自分の行動を自分で選択して実行する権利

 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利

一旦決めたことは変更してもいい。
人の考え、感情、意見は変わりますので、それに伴い行動も変わります。
一旦決めたことは変えてはいけないという思い込み、決めつけは目的・目標達成、人間関係をより良いものにする上で欠かせない誠実と思い込んでいる人が少なくありません。確かにそうでもありますが、「朝令暮改」という言葉があるようにそうでない場合もあります。マネジメントをする上で根拠ある「朝令暮改」は必然です。

より良い状況に変えていくとき、たとえばPDCA(計画→実行→検証→是正)のマネジメント・サイクルを循環させる場合、PDCAは迅速さが命ですから、カイゼン、カイゼンの連続になるので、変更の連続が起こります。変更が起こらないマネジメントはマネジメントでないというようなことが普通に起こります。

但し、正解を見つける目的もなしに、失敗を繰り返す、朝令暮改を繰り返すとしたら、それは問題です。「頑張ります」と心意気でぶつかろうとする方がいますが、答えも仮説もなしに、ただ目標に挑戦するというのはあまりにも拙い愚行です。物事の仕組みが根本的に判っていないので、仕事の仕方や考える技術にルールがあることを判っていないのです。PDCA(計画→実行→検証→是正)を展開するには、正しい理解が必要です。

そもそもPLAN(計画)とは、答えを知っていることが前提です。つまりPLAN(計画)とは正解のことで、答えも判らないまま取り組むというのは無謀なのです。(意気込みだけで取り組む場合がそれです)しかし人間は神様ではないの
で、判らない場合もあります。

そのときはPLANに仮説を使います。仮説はあくまで仮説ですが、仮説がないよりは仮説があったほうが停滞を防げます。ひとつの間違いの発見は正解に近づいたことを意味します。その繰り返しをPDCA(計画→実行→検証→是正)で実行しますが、失敗は失敗はであることに変わりはないので、迅速さが必要です。迅速さが大事なのは、早く正解を発見しなければならないからです。
また仮説がピント外れにならないように、仮説を引き出すツールを使います。ツールはいくつもありますが、状況に適したツールを使うようにします。
この件については、「コミュニケーション力」の問題として後ほど説明します。

【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】

いまのような変化の早い時代、刻一刻の変化に対応するには、朝令暮改は当たり前で、朝礼朝改もあり得るのです。
一旦決めた以上は変えられないなんて言ってると仕事になりません。

過去にあるルールを決めて取り組んだことでも、状況に応じてルール変更するのは自然なことです。変更の際に注意したいのは、先に出した指示命令など連絡した内容を誰にも分かるような形で撤回することです。変更で問題になるのは以前の内容と新しい内容が混在することです。これでは指示命令された側はどうしていいのか分からなくなり、ひとによってこれでいいのだろうという案配で仕事します。これは問題です。

こうした間違いを未然に防ぐには、どの指示を撤回し、新たにこちらの指示を遵守するようにしてほしいと、誰にも分かるように文書で流布することが欠かせません。

アサーション権
アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、マートワン/ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利


 

2012年9月20日木曜日

萬法一如/9つのアサーション権 〜6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利



萬法一如/9つのアサーション権
6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利

萬法一如」「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。9つのアサーション権は「萬法一如」の基礎となるものです。


アサーション権

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 
1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利
「間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利」・・・・このアサーション権は、「人間である権利」そのものともいわれます。
すなわち、神ならぬ人間は神様ではありません。完壁でないのが普通です。
完璧な神でない人間は、失敗はしてもいいのです。さらに、その結果に対して責任を取ってもいいのです。そういうと身を引いてしまう方がいると思いますが、責任に対する判断が違うからです。

失敗の責任を取ることは、結果を自分が引き受けるということですが、可能な範囲と可能でない範囲があります。失敗に対して義務として取る必要はありませんが、自律的に可能な範囲において責任を引き受けるという意味です。これならどうでしょう?できると思いませんか?
もし責任を義務として引き受けるなら返すことができない失敗はできないことになります。これでは二度としたいと思わないでしょう。失敗の責任は、成功しかないことになります。似たようなことにならないように他の件でも避けるようになります。
【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】

しかし、ちょっと待ってくれ、失敗してはならないからと言って、可能な範囲で責任を引き受けたらいいなんて、そんなユルいこと言ってると大変なことになる・・・・という意見もあるでしょう。
さて、この問題を職場やビジネスの現場で扱う時、どう考えたらいいのでしょうか?
自律的に可能な範囲において責任を引き受けることは、途中で放棄しないで、成功するまでやり続けることを意味します。
もし、失敗はできないと考えていたなら、失敗する人間はダメ人間という評価になります。自分をダメ人間とは思いたくないので、失敗を認めることができなくなります。合理的でない言い訳したり、失敗したことを隠すようになります。ごまかす、隠す、避けるということが連鎖して起こるようになってしまいます。
個人の場合もそうですが、集団の場合では特に目標は重要になります。目標はひとりひとり違う価値観を束ね具体化したものだからです。つまり目標とは全員に共通した価値観と言えますが、その目標が崩壊してしまいます。
もし失敗してはならないという前提でものごとを進めると、責任を取ることが義務になります。すると、まず集団を構成する人々の行為は自律的でなくなります。自律的でないとは、上司から言われるからやっているという状態になります。
さらに自分がダメというレッテルをはられたくない心理が働くので、成功の可能性が保証されていないことはしたくなrくなります。

義務としての責任がともなうことはしたくなくなるので、目標は形ばかりのものになり、結果主義(事実前提の経営)に陥ります。つまり出来高主義です。
建前としての見せかけの目標はあっても、事実は人が成長する仕組みを集団から骨抜きにします。共通した価値観を持たない目標のない集団とは烏合の衆だからです。この隠された事実によって組織と従事するひとは壊滅的な痛手を被ります。
組織は失敗が問題ではなく、成功しないことが問題なのです。
成功するために組織はあるのです。だから失敗してもいいから絶対に成功しろというのが健全なのです。
成功するまで失敗を繰り返せばいいのです。その防波堤として期限があります。
修正を加え、やり直してみる、うまくいかない、さらに修正を加えやり直す。この頻度をどれだけ高めるか、迅速さが期限によって問われます。
責任を引き受けたいか、引き受けたくないかは、その迅速さと密度の高さで顕著な差をみせます。その違いが自己肯定感になって表れますが、その発端は失敗と責任の解釈の違いにあるのです。
何度やってもうまくいかない場合もあります。その場合はどうなるのか?
やり直してもやり直しても出来ないことによって、それが自分にはうまくできないことが判るようになります。それはできない、しないほうがいいという見極めができるので、断る力がつきます。さんざんやり直した結果の判断ですので、気分や思いつきの回答ではありません。それも責任ある行動なのです。
自他ともに肯定できるようになるので、嫉妬から出来る人に敵対心を持ったり、誹謗中傷するようなこともありません。
結果主義で成功することしかしない人、一度の失敗でやり直すこともしなかった人は、自信がないままに、何事にも引っ込み思案になります。自信のなさを隠すために、自分を守ることにエネルギーをい使うので、健全なコミュニケーションができなくなります。体験さえしなくなるので、成長が止まるだけでなく、時代の変化や進化とも距離を置くことになるので、実際には自身が劣化してしまいます。
「人間である権利」そのものを使わないために起こる悲劇なのです。
その悲劇を回避する意味でも、間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利は積極的に使うようにしたいものです。


アサーション権について

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 
1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利

2012年9月17日月曜日

萬法一如/9つのアサーション権〜2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利



萬法一如/9つのアサーション権
〜他者と違う自分の価値観を大切にする権利


萬法一如」「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。9つのアサーション権は萬法一如」の基礎となるものです。


前回は9つのアサーション権から、「自分の行動を自分で選択して実行する権利」についてお話しました。今回は「他者と違う自分の価値観を大切にする権利」についてお話します。



    1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
    3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
    4.論理的な説明できなくてもいい権利

人はそれぞれに価値観が違います。そしてそれを認めてほしいと願うものです。
それは言い方を変えると人と人に間にある境界の向こう側にいる自分を認めてほしいと言えます。
人と人に間に境界があるから人間関係は特別な輝きを持ちます。境界のこちらと向こう側で頼みもしないのに自分の応援をしてくれたり心配をしてくれる。
人として無上の喜びの瞬間は、私とあなたは違うという境界があるからです。

境界がなければ、私とあなたの区別がなくなります。
たとえば恋愛はその究極と言えます。権力者がいかなる方法を持ってしても境界の向こうにある真摯な恋心は自由になりません。境界は自由の砦とも言えるのです。それだけに良識と良心を磨きたいものです。

しかし、違う価値観の出会いは激突することも少なくありません。残業を求める上司、急いで帰宅したい部下・・・ 職場ではよくある光景ですが、似たシチュエーションであっても、当事者の組み合わせで状況は一変するものです。「価値観の違いです」で、終わるのではなく、 こんな時こそ 、互いの価値観を伝えながら接点を求める作業が大切なのです。伝えたいこと、伝えたい思い、それが互いに違うときに、コミュニケーションの出番です。

私たちは誰も他者の心を理解する能力など持ち合わせていません。本人でさせ判らない魑魅魍魎の世界を話せば判ると考えるのは幻想です。ひとつひとつの単語の解釈もイメージも違う者同士が判り合うなんて至難の技なのです。
でも、だからこそ互いの違いを知り合うようにして、共感、共有できるものを探し合う作業を通じて、理解しあえないのを前提に、それでも尚、理解を求め合い価値観を再編成していくプロセスがコミュニケーションであり、そのプロセスに共鳴するのではないでしようか。もう一度言います。プロセスに共鳴するのではないでしようか。
すばらしい出会いとはそういうことで、結果ではなくプロセスなのです。誰にも他者と違う自分の価値観を大切にする権利、言い換えると他者と違う自分の価値観を大切にする義務があるのです。
相手を理解しようとする熱心な姿勢を知ることから共感が生まれるのです。真摯な態度を知る経験を重ねるほど、価値観の違いを感じることは大きな楽しみになり新たな創造に発展します。

【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】

「説明しても分からない部下がいる。話をしても通じない。」よく聴くお話です。
こういう場合、まず相手の価値観を認めているかがポイントです。
どちらが先に認めるか・・・ということを気にする方がいるかも知れませんが、対等がルールですから、判っている側から積極的に認めてあげればいいのではないでしょうか。思い込み、決めつけが先にあるとしたら、正論を伝えていても、他者と違う自分の価値観を大切にする権利を認めていないとコミュニケーションは台無しです。むしろ正論であればあるほど相手を傷つけてしまいます。
まず相手の価値観を傾聴し、どこがどう違うのか、その理由はどこにあるのか、ひとつずつ障害を外していく作業が必要です。面倒くさいかも知れませんが、それをしておくと後々が楽なのでかえって時間の節約になります。
販売、営業は、価値観の違いを調整していく仕事といえます。全く違う価値観を持った人に、違う価値観をぶつけていくのですから、価値観が違うでは仕事になりません。
相手のメリットを伝えることなしにコミュニケーションは成り立ちません。ただメリットを伝えるのではなく、心を動かさないとメリットになりません。心が動いたことがメリットなのです。

社内・社外を問わず、心が動かない正論は正論でないと考えて、なにをどう伝えたら心が動くかを念頭にコミュニケーションを進めたいものです。

心を動かすツール、つまりコミュニケーション・スキルでいうツールとは、思考の6段階モデル(ブルーム博士)、PDCA、PPM分析、マーケティング4P、5W1H・・・・をはじめとする世界中で使われ精査されてきた思考ツールです。これらツールについては後ほど説明させていただきますが、 思考ツールを使うスタートが他者と違う自分の価値観を大切にする権利を遵守する心意気ではないでしょうか。



■ ブルーム博士の思考の六段階モデル

知識 … 暗記力(事実、言葉、やり方、分類を知っている)
理解 … 内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
応用 … 知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
分析 … 全体の中の部分を見つけたり、区別したりできる能力
統合 … 部分を組み合わせて、統一された全体をつくりだせる能力
評価 … 基準を使って情報の価値や使いみちを判断できる能力
出所:ベンジャミン・ブルーム「教育のねらい分類」

次回は、9つのアサーション権から、「(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利」についてお話します。


 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利



2012年9月16日日曜日

萬法一如/9つのアサーション権〜1.自分の行動を自分で選択して実行する権利




萬法一如/9つのアサーション権
自分の行動を自分で選択して実行する権利

禅の言葉に「萬法一如」があります。「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。アサーション権は萬法一如」の基礎となるものです。

前回、お話したように主なアサーション権には9つあります。今回はそのひとつ自分の行動を自分で選択して実行する権利について説明します


自分の行動を自分で選択して実行するのは万人に認められた権利です。
これには自分の希望や要求を伝える権利も含まれています。

目上の人や権威のある人に対して、自分の欲求や希望を伝えるときは、控え目にするのがよいと思い込んでいる人がいます。
この考え方は、自分が目下の場合、自分の欲求や意見を容認するのは相手であり、自分ではないという判断に基づいており、叶えられるのは相手次第という解釈です。

この考え方に立つと、自他肯定、自他否定など生きる構えのメカニズムが働き、逆の立場、自分が目上の位置にいるときは、相手の欲求を操作できるということになります。自分がそうであったように欲求を抑圧したり、弱点を探して指摘することで人間的な価値を値引きします。あるいはその立場にあっても自分の意見は欲求は相手次第という考えになります。
前者はアグレッシブ(攻撃的)、後者はノン・アサーティブ(非主張的)になので、共にお互いを尊重したWIN-WINな円滑なコミュニケーションはできなくなります。

子ども時代からの体験で培われた価値観の影響によりますが、そこには自分の希望を控える従順な子どもがいます。
欲しいものをねだらない子、必要な小遣いを求めない子、行きたいところを要求しない子、自分の意見、気持ちを言わない子がいます。親には従順でなければならないと思い込んだ体験を重ねた子たちです。

従順な子どもを続けるほど「いい子」扱いされて、自分でもそれをポリシーにしてしまった子は、周囲には素直でも、自分には素直でなくなります。欲求をあきらめる習慣を身につけてしまい、さらに欲求そのものを持たないことでバランスをとる習慣を身につけ、自分の欲求さえ分からなくなります。成長すると自分の目標が持てなくなり、なにをしたいのか、なにをしていいのか分からなくなります。
結局、他者の言われるままに行動することがもっともしっくりするように感じて、そのようにします。

しかし人権には、自分の行動を自分で選択して実行する権利が認められています。自分が自分らしく生きて他者が他者らしく生きるには、自分の行動は自分で選択して実行していいのだというアサーション権を行使することが大切です。

自身が行使しない人の前では、他者も使うことが難しくなります。自分が意見を出さないから、相手も意見を出せないというような関係では相手は楽しくもなければ成長もありません。

仮に反対意見であっても意見であって批判ではありません。違いはどこまでも違いでしかなく、間違いではありません。違いがあるから他者との区別もつくのであって、その中から、やがて共感、共有、共鳴に発展します。違いがなければ、あるいは違いを認めない関係性で、ただ合わせる振りをしているだけで自律することもなく、共感、共有、共鳴は生まれません。

自律ができるからこそ共感、共有、共鳴は可能になります。人と人の間にある境界を認めない親分子分の関係性には見せかけの共有・共感でしかなく、本当にはありようがないのです。

私たちは誰でも、自分の要求を持ってもよく、自分の行動を自分で選択して実行する権利を持ってよく、他者に対しても同じことが言えるのです。これを実行することで、自他肯定の構えが育ち、人はみんな対等なのだという意識が自分のものになります。

対等であることを前提としたコミュニケーションが可能なるので互いに受け入れることができます。対等感がないと、自分は劣っているという意識のもとに、相手を見下したり人間的な価値の値引きを探して、常に意味もなく競争的になります。健全な精神の持ち主ならコミュニケーションをしたいと思わなくなりますので、裸の王様になってしまいます。
そのようにならないためにも自分の行動は自分で選択して実行していいのだと意識して行動します。

【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】

それはもっともだと思うが、「指示命令をするときに、自分の行動を自分で選択して実行されたら困る」という声があります。指示・命令は自分で読み書きができ話の内容が理解できることが前提です。この力は自分の行動を自分で選択して実行できる能力そのものです。単に言いなりになって動く場合、指示する側が出しているのは指示命令ではなく指図です。

「生産性」で考えると、どちらが高いか明白ですし、指図をよしとするのは、先にあげたアグレッシブな態度なのです。
特にいまのような社会では、小売サービス業でもマニュアル型ではなく、自律型マネジメントを採用するほうが競争力の点でも有効であり、働き方、職場としても幸福です。


冒頭にお話したように、アサーション権は萬法一如」の基礎となるものです。


2012年9月15日土曜日

萬法一如/Win-Winを実現する基礎



禅の言葉に「萬法一如」があります。「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。


矛盾のない仕事。そんなものはあるのでしょうか?あります。なぜならすべての根源は同じです。人間は誰もが幸福になりたいと考えています。自分を認めてほしいと思っています。すべてはつながりを持ち、因果関係があります。因果関係に矛盾があるとストレスになり疲労し意欲はなくなります。ですからモチベーションを高める対策は、矛盾をなくすことです。
自分だけが幸福になりたいと思うと矛盾は至る所に生じます。みんなが互いのことを考えて働く仕組みでは矛盾はなくなります。
問題はそうすると自分の利益が減ると考える習慣があることです。とんでもない勘違いです。その発想の根源は不安と恐怖です。不安と恐怖に支配されると人は間違いを間違いと認識できなくなってしまう弱い生き物なのです。弱い生き物がジャングルを生き抜く方法として間違った考えを採ってしまい、結果不安を現実にしてしまうのです。
働いて自分がうれしい、お客様もうれしい、会社もうれしい、「萬法一如」はWin-Winの世界を表した言葉なのです。それはまさしく幸福生産性を高める基本的な教えです。
どうすれば幸福生産性を高めることができるか、基礎から説明していきましょう。では前回お話したアサーション権(基本的な人権)から進めていきましょう。

9つのアサーション権について
アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利 
この9つのアサーション権は、働く喜びが体感できるように、ビジネス以前の問題である「人を大事にする」「大事にされる権利がある」という大前提に立ち戻り、アサーションを核にしてマネジメントを構築するための核となるものです。どれも当たり前のことですが、ビジネスの現場では、目先の問題に振り回されて後回しになることも少なくありません。そのことが組織にとってもデメリットになっていることが少なくないのです。
人間が尊重されることは、人間の気持ちや、考え、意見、価値観も尊重されるということです。このアサーション権を納得し、確信できれば、アサーションはビジネスのかたちとして日常に反映され、結果として目的・目標達成に寄与します。
たとえばホスピタリティ、WIN-WINという概念もそのひとつです。これらは軽々しく流行語やテクニックにしてはいけないもので、仕事の在り方そのものです。
軽々しく扱うほど、自分のアイデンティティが崩れるだけです。
「ホスピタリティ!」「ホスピタリティ!」といくら口うるさく叫んでもアサーション権が無視されている職場に定着することはありません。
私たちは、誰でも自分の欲求をもって良いし、自分の欲求は、他の人の欲求と同じくらい大切にしてもらいたいと思っても良いのです。自分の希望を述べて、依頼をしてもよく、自分の意見を持ち、表現することも、許されている権利なのです。

スイッチチェンジ(物の見方を変える)できる選択と行動の権利は自分にあり、自分と周囲の人を幸福にできる権利の行使を自律的に行い、意欲的な恊働が喜びの内に行えるように重視しています。

萬法一如」の基礎となる9つのアサーション権について説明していきましょう。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利