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2012年12月4日火曜日

身心一如/感情的な行動をしない




ストレスマネジメントスキル (感情対処・ストレス対処)は、リーダー、マネジャーとって致命的な行動である感情的な行動をしないためにも重要なスキルです。

禅語「身心一如」・・・「しんしんいちにょ」は精神が安定すれば身体も健康になる。つまり身体と心は一体であるという意味です。雲水の規則正しい生活は心も身体も鍛錬するものです。早寝早起、外の澄んだ空気を吸い、過食をせず身体が求める半分だけを野菜中心で満たす。それは長生きを目標にしたものではなく、心の安定を求めているからです。心が不安定でストレスの多い生活パターンは自分を活かすことを忘れているようです

【基調】

味わいたい感情を目標にする
感情は言葉にする(どんな感情も認める)
感情的な行動をしない
相手や周囲への気配りをする
言葉づかいをアップする
礼儀作法、マナー、エチケットの励行

物事を良い方向へ動かすには、2つの重要な要因があります。

● 感情的な行動をしないこと。
● 時間を有効に使う。

人間は感情の動物ですから、感情は年中動きますし、感情的になることもあります。感情的になるなといっても無理でしょう。
そこできっちりと認識しておきたいのは、感情の表現はいいけれど、感情的な行動はやめるということです。
感情の表現と感情的な行動は二つは全く異質なものです。

いついかなる場合も、感情的な行動は、自分を破壊します。次に周囲の人を破壊します。不安や恐怖のもとである自己肯定感の欠如は、ほとんどの場合、感情的な行動の影響を受けていて、逆に感情的な行動を採択します。

他者から感情的な行動を受けると、今度は他者にしてしまう連鎖が続きます。
どこかで断ち切ることが重要です。


冒頭に述べたように、感情的な行動と時間の有効的な使い方。この二つの要因は全く別なように見えますが、実は密接にリンクしています。

感情的な行動は、恨みを晴らすかのように時間を浪費します。また、物事を為すためのプロセスに占める累積成果と累積投入時間のギャップ(努力したけれど報われない)が大きいと、つらさの実感も大きく孤独の実感の深さになります。その上、もとからある孤独感や、解消されていない甘えなどがあると、痛みの相乗効果が働きます。実感は他者の想像を越えるものになることもあります。

他者は自分の経験から相対的に比較するか、客観的に想像して「そのくらいの辛抱は誰だってしているよ」と言うかも知れません。それが必ずしも適切でないのは、人の実感は個別に違うからです。この実感は他者には分かりません。

ですから自分が痛みを訴えても通じないことは少なくありません。すると、自分の苦痛を誰も分かってくれないと思うようになります。どのような感情も、他者に共感してもらうとすっきりします。


幼い頃から感情に注目してもらい、感情を処理してもらう経験を十分していると、成人したときには、未処理の甘えはほとんどなくすっきりしています。
しかしそれは稀なことで、たいていの人は未処理な感情をもって成人しています。誰にも分かってもらえない「つらい感情」は、次の四つの実行によって処理します。

【 実行 】

  • 感情を知る
  • 感情を認める
  • 感情処理を可能にするため感情的な行動はしない
  • 変化に注目してその成果を認める
まずつらい感情の存在を知って認めます。「面倒だな」「いやだな」「おもしろくないな」といった気分がそれです。
知ることで、感情的な行動をせずに処理できる機会を持ちます。
「ああ、自分はいま悲しい気分になっているな。可哀想に。よし、よく聴いてあげよう。」
機会を持てば、処理が可能になります。
努力したことは決してムダになっていないものです。
たとえば部屋の掃除をしている時に、用ができて中断しても、手をつけた部分はきれいになっています。

このように自分が手にしたものに注目すれば、自分の成果を感じることができます。
「どれどれ、なにができていなくて、なにができたのかな」
注意深く変化を探して見つけます。その上で変化にどんな意味があるのか、よく考えます。どんな小さな変化だって意味があるものです。

たとえば失敗も成果です。失敗したことでヒントを手に入れています。失敗していない人には分からないことを、自分が行動によって得たのです。

先のことは分からないので誰にとっても不安な材料です。だから、自分も変化を続けていることを忘れないようにしたいものです。

【問題点】

  • ラケットを使う
  • ヒステリックになる
  • パニックを起こす
  • 自分や周囲の人を責める
感情的な行動の原因は、コミュニケーション不全から起こるのが一番多いのですが、まず自分が感情的な行動をしないように心がけます。

ラケットというのは、心理学用語で表情や態度をメッセージにして、相手の行動を変えようとするもので、無力なこどもが主に親に対して多用するものです。それを成人したいまも使っているのが問題なのです。


ラケットを使うと人間関係をこじらせますが、自分もイヤな気分になります。その他、自尊心の欠如からトリッキーなことをします。
否定、抑圧、反動形成、退行、投影、合理化、同一化、置き換え、感情分離、知性化、取り消し、昇華、補償など様々な行為が生じます。
なかには成長に役立つものもありますが、結果的には破綻します。たとえば補償という行為は、コンプレックスをバネに力をつけます。

こんな事例も補償です。
貧しくて学校に行けなかった人が、学歴へのコンプレックスから一生懸命勉強して知識を蓄えます。ここまではいいのですが、その知識をひけらして嫌われます。
このように自尊心にこだわると、折角の長所も台無しになってしまいます。


【実行できない場合】

● 大局を観る
● ユーモア
● それでもイエスと言う
● 人より優位に立とうとしない
● プラス志向
● 楽観的(準備を怠らない)


リーダーを見てください。物事の細部を知らなくても本質を知っています。本質が理解できない人がリーダーになれることはありません。マネジャーにしても同じです。

また難題に対しても、明るく積極的に取り組んで行きます。ハリウッド映画のヒーローが誇張はされていますが、ピンチに際しても笑い飛ばします。

ポジティブであることは、問題解決の後押しになります。



2012年10月10日水曜日

身心一如/アサーション3つのタイプ



「身心一如」・・・「しんじんいちにょ」という言葉があります。精神が安定すれば病は遠ざかるという意味です。心と身体の病気は別でも原因はひとつと言えます。
アサーションを語る上で重要な態度に3つのスタイルがあります。まず、アサーションを実現する態度であるアサーティブがあり、その対極の態度に、 アグレッシブ(攻撃的) ノン・アサーティブ(パッシブ/受身的)の2つがあります。アサーティブは率直、誠実、対等、自己責任を基本にした態度でコミュニケーションをします。身心一如を絵にしたような態度です。あとの2つには率直、誠実、対等、自己責任な態度が見られません。

【 アサーティブ 】

アサーションを実現するのはアサーティブです。
アサーティブな態度は、率直、誠実、対等、自己責任を基本にした態度です。
国の内外を問わず、民衆に支持された指導者の名言と共にそのモデルを発見できます。

アサーティブは、自分のことを大切に考えますが、同じように相手を大切にできる態度です。ホスピタリティにも通じています。自信を持って説得力のある心の豊かさを印象づけることが出来、互いの納得と理解のもとに発展的、継続的な協働(チームワーク)できる態度です。ビジネスに於いては、自分のゴールを実現するために、相手のゴールを考慮し、相手が仕事しやすいように環境を整えることができるスキルといえます。

部下を使う立場であれば、部下本人の自己実現、部下の育成を考慮しながら、自身の目標を達成するために、部下が仕事しやすいように配慮できる態度を恒常的にとれる態度です。世の中は結果がすべてですが、結果はプロセスの最後に過ぎません。だからプロセスをマネジメントし、コントロールする配慮を欠かすことなく恒常的に行うことを習慣化している態度とも言えます。

また、アサーションに注目していることから、相手が新人でも、どんなに偉い人であっても、その姿勢が変わることがないのも特長です。

変わらないのには理由があります。互いのゴールを尊重する力があるからです。尊重を可能にするのは、互いのゴールへの使命と願望が理解できて、客観的な認識と主観的な認識の双方のバランスから根拠を導きだして行動の基本に置くことが出来るからです。
コントロールについて注意したいのですが、人をコントロールすることは不可能ですが、人が場面と関わるプロセスはコントロールできます。つまり人間の気持ちをコントロールできませんが、作業、動作はコントロールできるという意味です。
作業、動作をコントロールして、本人に気づかせることで、人間の気持ちをある方向に向かわせることはできますが、大半は人間の気持ちをコントロールして、作業、動作をコントロールしようとします。それは出来ないという意味です。
【 アグレッシブ 】

アグレッシブ(攻撃的)は、自分のことを最優先する態度ですが、際立っているのは、自分の言い分やメリットを獲得するために、相手を言い負かそうと自分勝手な理屈を振り回したり、表向きだけ従ったり、威嚇したり、丸め込んだり、時には暴力に訴えたりするタイプです。

じぶん外の力を使うことで、強引さによって一時的には自分が勝利することも多いのですが、結果的には出来ればかかわり合いになりたくない、人が寄り付こうとしない担当者になってしまうことも少なくありません。しかしじぶん内の力が育む機会を自ら断ち切ってしまっているため、役職や地位から離れると無力感を味わうことになり、自己否定感が残ることになります。

実は、その自己否定感がアグレッシブ のスタートになっています。元来必要なスキルがないより、備えている場合が多いのですが、自身に否定感が強いため、アグレッシブ(攻撃的)な態度をとっている場合が大半です。積極的に率直、誠実、対等、自己責任を取り入れることでアサーティブに変わることが可能です。

【 ノン・アサーティブ(パッシブ) 】

一方、ノン・アサーティブ(パッシブ/受身的)は、常に自分より相手を尊重し、自分のことや自分の立場は二の次にしてしまう態度です。意見を伝えても主張することがなく、選択と決断を相手にまかせてしまうことが多いのが特徴的です。相手を敬うことは大切ですが、必要以上に頭を下げたり、相手の意見をそのまま受け入れてしまうことは、逆に相手を不安にさせるか、意味もなく尊大にさせてしまい「思い通りになる相手」と思わせます。アサーションから遠のいた状態を自ら作ってしまいます。

ノン・アサーティブ(パッシブ)は、とかく被害者的な立場に身を置くような結果になりがちです。しかし、自分の扱い方を他者に教えているのが、他ならぬ自分だという意識を持つことが重要です。自分が被害者なら加害者に置かれた者にも言い分があるということになります。結局互いに尊重出来ない関係にしかならないというのは不毛です。そんなことにならないように、自分を尊重することが他者を尊重することになることを忘れずにいたいものです。
アサーションに関して、アサーティブ、アグレッシブ、ノン・アサーティブ(パッシブ/受身的)、それぞれの特徴を次のようにまとめてみました。
仕事や日常生活の実際の場面で、その違いを確認してみてください